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アブストラクト

Title せん妄症状アセスメントと向精神薬の副作用モニタリング
Subtitle 特集 悩ましい局面で薬をどう使う? せん妄薬物療法のリスク・ベネフィット [せん妄薬物療法のグッド・プラクティス]
Authors 上村恵一
Authors (kana)
Organization 国家公務員共済組合連合会 斗南病院精神科
Journal 月刊薬事
Volume 62
Number 8
Page 1525-1530
Year/Month 2020 / 6
Article 報告
Publisher じほう
Abstract [Points] ●せん妄の症状の評価, 回復の評価は「注意障害」と「睡眠覚醒リズム障害」の改善により行うことが重要である. ●せん妄の重症度を評価できるツールに日本語版せん妄評価尺度98年改訂版 (DRS-R-98) があり頻用されている. 日本人でのカットオフポイントが重症度スコアで10点と設定されており, せん妄回復の指標とすることができる. ●抗精神病薬の副作用でもっとも頻度が高いのは薬剤性パーキンソニズムであり, 10%程度で出現する. 特にアカシジアはせん妄の焦燥感と誤解され放置されることがあるため, 抗精神病薬を投与する場合は必発の副作用であると認識し, 特に注意深くモニタリングするべきである. ●アカシジアの副作用は第二世代抗精神病薬により大きく頻度が低下しているわけではなく, どの抗精神病薬を投与されている場合にも起こりうることを認識しておくべきである. ●鎮静, 便秘, 尿閉などの副作用は, 生じやすい向精神薬をそれぞれ認識したうえで, 注意深くモニタリングすることが重要である. 特に鎮静の副作用は, せん妄による睡眠覚醒リズム障害との見分けが困難である.
Practice 薬学
Keywords
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参考文献