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アブストラクト

Title 第4回 抗がん薬の血管外漏出, 血管炎
Subtitle 連載 何を考える? どう動く? オンコロジーエマージェンシー
Authors 西森久和
Authors (kana)
Organization 岡山大学病院血液・腫瘍内科
Journal 月刊薬事
Volume 62
Number 9
Page 1816-1820
Year/Month 2020 / 7
Article 報告
Publisher じほう
Abstract 「Points」・血管外漏出が疑われたらまず点滴を止めて, ルート内の薬液を吸引し抜針する! ・起壊死性抗がん薬, 起炎症性抗がん薬を理解してそれぞれの対応をする! ・医師・薬剤師を中心としたワン・チームでの意思統一と体制の整備を! 「症例」60歳女性, びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の限局期 (stage II) に対して, R-CHOP療法を外来化学療法室で施行中, トイレに行きたくなりました. 看護師が点滴ルートの安全を確認のうえ, 生理食塩水に繋ぎ変えた状態でトイレに行きました. その後, 点滴ベッドに戻り, 看護師が逆血のあることを確認した後に, アドリアシンの点滴を開始しました. 点滴開始後2〜3分でルート穿刺部の違和感を自覚してナースコールし, 看護師が駆けつけたところ, ルート穿刺部がやや膨隆していました. 看護師は血管外漏出を疑い, 慌てて先輩の看護師を呼びました.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に803円(税込) です。

参考文献

  • 1) キッセイ薬品工業株式会社:サビーン点滴静注用(2020年3月, 改訂第3版)
  • 2) 国立がん研究センター内科レジデント・編:がん診療レジデントマニュアル第6版, 2013
  • ・ Jan Buter, et al:Extravasation injury from chemotherapy and other non-antineoplastic vesicants. UpToDate, 2020(last updated Jan 02)