アブストラクト
| Title | [非ベンゾジアゼピン系・ベンゾジアゼピン系睡眠薬] 睡眠薬の整理や減量・中止 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 ピットフォールから学ぶ 睡眠薬の適正使用 |
| Authors | 山下英尚 |
| Authors (kana) | |
| Organization | みんなの睡眠ストレスケアクリニック |
| Journal | 月刊薬事 |
| Volume | 63 |
| Number | 6 |
| Page | 1083-1086 |
| Year/Month | 2021 / 5 |
| Article | 報告 |
| Publisher | じほう |
| Abstract | 「ピットフォール症例」 67歳, 女性 【主訴】眠れない, 睡眠薬をやめたい 【既往歴】特記事項なし 【家族歴】特記事項なし 【生活歴】40歳時に着付けの資格を取り, 以降自宅で着付け教室を開いている. やや神経質な性格で, 時折「のどの詰まり感」や「息切れ」などの身体化症状を認め, しばらくすると消退していた. 【現病歴】64歳時に特に誘因なく入眠困難が始まり, Aクリニックを受診, 不眠症の診断でエチゾラム1mgが処方された. エチゾラムで眠れる日もあるが, 中途覚醒して再入眠に時間がかかる日もあり, エスタゾラム2mgに変更された. その後も処方調整がなされたが, 不眠の改善は不十分であった. 66歳時に睡眠薬による認知症を心配してB心療内科を受診した. この時点の処方はエチゾラム1mg, ブロチゾラム0.25mgであった. エチゾラムは抗不安薬なので安心だが, ブロチゾラムは睡眠薬なので心配であると考えて, 自己判断でブロチゾラムを中止したところ眠れなくなった. |
| Practice | 薬学 |
| Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に803円(税込) です。
参考文献
- 1) 医薬品医療機器総合機構 : PMDAからの医薬品適正使用のお願い「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性について」. 2017(https://www.pmda.go.jp/files/000217046.pdf)
- 2) 厚生労働科学研究・障害者対策総合研究事業「睡眠薬の適正使用及び減量・中止のための診療ガイドラインに関する研究班」および日本睡眠学会・睡眠薬使用ガイドライン作成ワーキンググループ・編 : 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン 出口を見据えた不眠医療マニュアル(https://jssr.jp/files/guideline/suiminyaku-guideline.pdf)
- 3) Rickels K, et al : Long-term diazepam therapy and clinical outcome. JAMA, 250 : 767-771, 1983
- 4) Pottie K, et al : Deprescribing benzodiazepine receptor agonists : Evidence-based clinical practice guideline. Can Fam Physician, 64 : 339-351, 2018
- 5) Takaesu Y, et al : Psychosocial intervention for discontinuing benzodiazepine hypnotics in patients with chronic insomnia : A systematic review and meta-analysis. Sleep Med Rev, 48 : 101214, 2019

