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アブストラクト

Title 片頭痛の急性期薬物療法
Subtitle 特集 見逃せない痛みと根拠がわかる 頭痛薬の使い方 [一次性頭痛の治療]
Authors 齊藤達郎*1, 寺山靖夫*2
Authors (kana)
Organization *1湘南慶育病院薬剤科, *2湘南慶育病院脳神経内科
Journal 月刊薬事
Volume 63
Number 11
Page 2239-2244
Year/Month 2021 / 8
Article 報告
Publisher じほう
Abstract [Points] ■一次性頭痛とは原因となる疾患が明らかではない頭痛を指し, 片頭痛, 緊張型頭痛および群発頭痛などがある. ■片頭痛は他人には伝わらない「痛み」という自覚的訴えであるが, 患者自身の生活の質 (QOL) や社会に与える負のインパクトは非常に大きく, また片頭痛は時に慢性化して患者の精神的・肉体的・社会的生活に深く影響を及ぼす疾患である. ■片頭痛を発症するメカニズムは完全には解明されていないが, 研究の進歩により痛みのメカニズムが解明され, トリプタン製剤に代表される有効な急性期治療薬が上市されている. ■急性期治療薬には, アセトアミノフェンと非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) , トリプタン製剤があり, 悪心・嘔吐などの随伴症状を伴うときには制吐薬を併用することがある. トリプタン製剤上市以前に使用されていたエルゴタミン製剤は妊娠・授乳中の使用は禁忌であり, 最近は使用頻度が減っている. ■片頭痛のメカニズムを理解し, トリプタン製剤や鎮痛薬, 抗不安薬などの処方箋を薬局に頻回に持参する患者に対しては, 薬剤師による適切なアドバイスが片頭痛に悩む患者を救済する重要なポイントになる.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に803円(税込) です。

参考文献

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  • 6) 清水利彦 : III各頭痛の診断と治療の進め方 片頭痛. 神経内科外来シリーズ1 頭痛外来(荒木信夫・編), メジカルレビュー社, p119, 2013