アブストラクト
Title | 緑内障 |
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Subtitle | 特集 早期に見極め すばやく対応! 重篤副作用の予防と治療 ここに注目! 重篤副作用の対応 |
Authors | 後藤伸之 |
Authors (kana) | |
Organization | 福井大学医学部附属病院薬剤部 |
Journal | 月刊薬事 |
Volume | 64 |
Number | 8 |
Page | 1583-1586 |
Year/Month | 2022 / 6 |
Article | 報告 |
Publisher | じほう |
Abstract | 「はじめに」緑内障とは, 眼球でとらえた像を脳に伝える視神経の損傷が進行していく疾患で(眼圧の上昇を伴うことが多いが, 常に伴うわけではない), 視野の中に見えない部分ができたり, 視野が狭くなる不可逆的な視力障害につながり, 治療が遅れると失明に至ることもある. その進行はゆっくりで, かなり進行するまで自覚症状はほとんどない. 一方, 医薬品の作用による緑内障は, 眼球の中を満たしている房水の排出が障害され, 眼球の内圧(眼圧)が異常に高まることにより発症する. 急激に発症するものと慢性に進行するものがあり, 放置すると重篤な視機能の障害を残す可能性もあるので早期対処が求められる. 主な眼圧上昇の発現機序は, 「抗コリン作用・交感神経刺激作用を有する薬剤などでみられる散瞳作用および毛様体浮腫によるもの」と「副腎皮質ステロイド(ステロイド)でみられる前房隅角での房水流出障害によるもの」がある. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) Yamamoto T, et al : The Tajimi Study report 2 : prevalence of primary angle closure and secondary glaucoma in a Japanese population. Ophthalmology, 112 : 1661-1669, 2005
- 2) 石岡みさき : FAQ 緑内障禁忌薬剤の使用. 医学会新聞, 医学書院, 2016 (https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2016/PA03164_03)
- 3) 厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課 : 医薬品・医療機器等安全性情報 No.364. pp8-11, 2019(https://www.pmda.go.jp/files/000230196.pdf)
- 4) 有村尚悟, 他 : ステロイド緑内障. あたらしい眼科, 35 : 1025-1028, 2018
- ・ 厚生労働省 : 重篤副作用疾患別対応マニュアル 緑内障. 平成21年5月(令和元年9月改定) (https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1o05_r01.pdf)
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- ・ 日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン作成委員会 : 緑内障診療ガイドライン(第4版). 日本眼科学会雑誌, 122 : 5-53, 2018