アブストラクト
| Title | 非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作 アスピリン喘息, 解熱鎮痛薬喘息, アスピリン不耐喘息, NSAIDs過敏喘息 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 早期に見極め すばやく対応! 重篤副作用の予防と治療 ここに注目! 重篤副作用の対応 |
| Authors | 谷藤亜希子 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 神戸大学医学部附属病院薬剤部 |
| Journal | 月刊薬事 |
| Volume | 64 |
| Number | 8 |
| Page | 1587-1590 |
| Year/Month | 2022 / 6 |
| Article | 報告 |
| Publisher | じほう |
| Abstract | 「はじめに」以前からアスピリン喘息という呼称が一般的に使用されてきたが, アスピリンのみによって誘発されると誤解されることが少なくないため, 解熱鎮痛薬喘息あるいはNSAIDs過敏喘息とよぶほうが望ましいとされており, わが国の厚生労働省重篤副作用疾患別対応マニュアルも「非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作(アスピリン喘息, 解熱鎮痛薬喘息, アスピリン不耐喘息, NSAIDs過敏喘息)」というタイトルになっている. 海外ではaspirin-exacerbated respiratory disease(AERD)という呼称のほか, NSAIDs-exacerbated respiratory disease(NERD)という呼称が用いられるようになってきている. 本症はアスピリンに対するアレルギーではなく, プロスタグランジン合成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)-1阻害作用をもつ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)により, 気道狭窄症状を呈する非アレルギー性の過敏症(不耐症)である. |
| Practice | 薬学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 厚生労働省 : 重篤副作用疾患別対応マニュアル 非ステロイド性抗炎症薬による喘息発作(アスピリン喘息, 解熱鎮痛薬喘息, アスピリン不耐喘息, NSAIDs過敏喘息). 平成18年11月(令和4年2月改訂) (https://www.pmda.go.jp/files/000245262.pdf)
- 2) 谷口正実 : 喘息の亜型・特殊性・併存症 アスピリン喘息(NSAIDs過敏喘息). 日本内科学会雑誌, 102 : 1426-1432, 2013
- 3) Taniguchi M, et al : Aspirin-exacerbated respiratory disease(AERD) : Current understanding of AERD. Allergol Int, 68 : 289-295, 2019
- 4) Settipane RA, et al : Prevalence of cross-sensitivity with acetaminophen in aspirin-sensitive asthmatic subjects. J Allergy Clin Immunol, 96 : 480-485, 1995
- 5) Morales DR, et al : Safety risks for patients with aspirin-exacerbated respiratory disease after acute exposure to selective nonsteroidal anti-inflammatory drugs and COX-2 inhibitors : Meta-analysis of controlled clinical trials. J Allergy Clin Immunol, 134 : 40-45, 2014
