アブストラクト
| Title | 消化器系疾患で用いるスケール Child-Pugh分類, ブリストルスケール, Rome IV分類 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 理解が深まる! 治療につながる! 評価スケールの読み方, 活かし方 |
| Authors | 本田麻里, 市倉大輔 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 昭和大学横浜市北部病院薬剤部 |
| Journal | 月刊薬事 |
| Volume | 66 |
| Number | 1 |
| Page | 62-69 |
| Year/Month | 2024 / 1 |
| Article | 報告 |
| Publisher | じほう |
| Abstract | [Key Points] 「●Child-Pugh分類」肝臓疾患の重症度および予後を評価するためのスコアリングシステム. 肝硬変および肝臓疾患の診断やスクリーニング, 患者の治療選択や予後の評価などに使用されている. 5項目についてスコア化することでクラスA〜Cの3段階に分類され, AからCへと進むにつれ肝障害が重症化することを表す. 「●ブリストルスケール (BSFS) 」便通や腸の状態を評価し, 便秘や下痢の症状を客観的に理解するために使用され, 臨床では機能性消化管疾患 (FGIDs) の排便状況の評価に用いられる. 便の硬さをタイプ1〜7で示し, タイプ4を通常とし, 数字が小さいほど便は含む水分が少なく硬い形状, 数字が大きくなるほど便は水っぽい形状であることを意味する. 「●Rome IV分類」FGIDsの診断や病態の評価に使用する. また, 過敏性腸症候群 (IBS) の診断では器質的疾患の除外後に, 腹痛と便の性状や排便頻度といった症状のみで診断や型の分類することができるとされている. |
| Practice | 薬学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 日本消化器病学会,他・編:肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版. 南江堂, 2020
- 2) 厚生労働省:肝臓機能障害の認定基準に関する検討会報告書. 平成27年9月29日
- 3) 日本肝臓学会・編:肝癌診療ガイドライン2021年版 第5版. 金原出版, 2021
- 4) 日本肝臓学会・編:肝癌診療マニュアル 第4版. 医学書院, 2020
- 5) ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社:エリキュース, 添付文書(2022年7月改訂, 第4版)
残りの9件を表示する
- 6) 第一三共株式会社:リクシアナ, 添付文書 (2022年10月改訂, 第4版)
- 7) O'Donnell LJ, et al:Detection of pseudodiarrhoea by simple clinical assessment of intestinal transit rate. BMJ, 300:439-440, 1990
- 8) Lacy BE, et al:Bowel Disorders. Gastroenterology, 150:1393-1407, 2016
- 9) Stanghellini V, et al:Gastroduodenal Disorders. Gastroenterology, 150:1380-1392, 2016
- 10) 中山佳子:機能性消化管疾患のRome分類. 小児内科, 50:1927-1930, 2018
- 11) 日本消化器病学会・編:機能性消化管疾患診療ガイドライン2020 -過敏性腸症候群(IBS)改訂第2版. 南江堂, 2020
- 12) 日本消化器病学会・編:機能性消化管疾患診療ガイドライン2021 -機能性ディスペプシア(FD)改訂第2版. 南江堂, 2021
- 13) 日本消化管学会・編:便通異常症診療ガイドライン2023 -慢性便秘症. 南江堂, 2023
- 14) Drossman DA, et al:Rome IV-Functional GI Disorders:Disorders of Gut-Brain Interaction. Gastroenterology, 150:1257-1261, 2016
