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アブストラクト

Title がん治療中の便秘・下痢のマネジメント
Subtitle 特集 身体的・精神的課題にどう向き合う? がん治療のマルチプロブレム がん治療中の身体的管理と副作用対策
Authors 津田桃子
Authors (kana)
Organization 北海道対がん協会 札幌がん検診センター
Journal 月刊薬事
Volume 67
Number 4
Page 779-783
Year/Month 2025 / 3
Article 報告
Publisher じほう
Abstract [Key Points] ●がん患者の便秘は, 複数の要因が重なるケースがほとんどである. ●オピオイド誘発性便秘(OIC)の診断は, 強オピオイドだけではなく, 弱オピオイドもチェックが必要である. ●直腸エコーを用いた慢性便秘診療評価が提案されている. ●がん治療経過に応じた適切なアセスメントと早期のマネジメントが必要である. / 「はじめに」便秘は, QOLを低下させるだけでなく, 命に関わる病気であり, 適切な管理が求められる. 「便通異常症診療ガイドライン2023」のフローチャートにより便秘治療が標準化されつつあり, 新規便秘治療薬の登場で多様化したが, まだまだ課題は多い. 特にがん治療中の患者では抗がん薬に加え, 複数の薬剤を使用しており, 消化管機能が変調をきたしやすい. がん患者の背景や治療内容, 病期・状態像に応じて適切にアセスメントしながら対処することが重要である. 本稿では, がん治療中の患者の便秘・下痢に関する臨床上の課題, 治療経過に応じた評価方法, さらに管理のポイントを解説する.
Practice 薬学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に803円(税込) です。