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アブストラクト

Title 術後の不眠・せん妄
Subtitle 特集 術前から術後までくまなくフォロー 周術期の薬のトリセツ 術直後に気をつけたい よくある急性期合併症
Authors 印部伸庸, 新藤良太, 大谷恭平
Authors (kana)
Organization 加古川中央市民病院精神神経科
Journal 月刊薬事
Volume 67
Number 5
Page 996-1000
Year/Month 2025 / 4
Article 報告
Publisher じほう
Abstract [Key Points] ●術後は炎症反応からせん妄がしばしば起こる. せん妄のリスク因子の理解が重要である. ●睡眠薬の選択として, せん妄予防効果のエビデンスのある新規睡眠薬を覚える. ●ICUやHCUではデキサメタゾンなどの鎮静薬が使用されるが, 一般病棟では抗精神病薬がせん妄対応に使用される. ICUやHCUの退室時に移行を考慮する. ●術後せん妄は多くは炎症反応の低下とともに収束するので, 抗精神病薬は速やかに漸減中止する. / 「はじめに」せん妄は, 日内変動や日間変動といった動揺性を伴い, 注意力障害や見当識障害など認知機能障害を特徴とする急性障害である. 術後は手術侵襲に伴う炎症反応からせん妄を起こすことが多い. 例えば, もともと穏やかな方が術後3日目に食事や内服を再開するときに, 行動がまとまらずうまくいかないことがある. せん妄は一回の診察だけでは診断できず, 医療者側は失敗体験から苦手意識をもちやすい.
Practice 薬学
Keywords
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