アブストラクト
Title | 03-8 視床出血 |
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Subtitle | 後輩・新人指導にそのまま使える "疾患別 画像のチェックポイント" 付き 看護の根拠がみえる 脳の画像 03 脳血管障害 |
Authors | 横沢路子 |
Authors (kana) | よこさわみちこ |
Organization | 岩手県立中央病院脳神経外科医長 |
Journal | ブレインナーシング |
Volume | 37 |
Number | 1 |
Page | 86-89 |
Year/Month | 2021 / |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「疾患のおさらい」脳出血の好発部位のなかで2番目に多い場所です. 視床は脳の中央近くにある部分です. その外側には内包という構造があり, ここを運動神経, 感覚神経が通過しています. また, 内側は脳室があります. さらに下内側には中脳という脳幹部に続いており, どの方向に血腫が広がるかによって症状の重症度, 緊急度が変わってきます. 視床は, 脳と身体の間を行き来するたくさんの神経路の中継局のようなところなので, 視床内にとどまる小さな出血でも多くの症状が出ることが知られています. さらに外側に広がると内包後脚を損傷し, 強い運動麻痺が現れます. 内側に広がって, 脳室に出血が及ぶ脳室穿破を起こすと急性水頭症を発症する可能性があり, 脳室ドレナージ術の適応になります. また, 下内方に出血が広がり中脳に及ぶと, 強い意識障害が残ってしまう人もいます. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
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