~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 05-3 慢性硬膜下血腫
Subtitle 後輩・新人指導にそのまま使える "疾患別 画像のチェックポイント" 付き 看護の根拠がみえる 脳の画像 05 頭部外傷
Authors 成澤あゆみ
Authors (kana) なりさわあゆみ
Organization 仙台市立病院脳神経外科医長
Journal ブレインナーシング
Volume 37
Number 1
Page 150-153
Year/Month 2021 /
Article 報告
Publisher メディカ出版
Abstract 「疾患のおさらい」頭部外傷後, 3週間以上を経て, 硬膜と脳表の間に血腫が貯留してくる疾患です. 急性硬膜下血腫から移行する場合もありますが, 受傷急性期に出血を認めない例がほとんどです. 通常, 血腫は被膜に覆われた液体です. 外傷が非常に軽微であったり, 頭部外傷による記憶障害, 飲酒後酩酊状態, 認知症の影響などで外傷歴を確認できないことがあります. 男性, 高齢者, アルコール多飲者に多く見られ, 抗凝固薬・抗血小板薬の使用や, 悪性腫瘍の転移も誘因となります. 無症状で経過して血腫が自然に消失することもありますが, 増大して脳を強く圧排すると脳局所症状や頭蓋内圧亢進症状を呈します. 運動麻痺や失語などの局所症状, 比較的急に認知症様の症状が見られたり, 若年者ではおもに頭痛, 吐き気などの頭蓋内圧亢進症状が出現します. まれに低髄圧症候群やくも膜嚢胞に合併したり, 被虐待児に認める場合などがありますが, ここでは典型的な成人の慢性硬膜下血腫について説明します.
Practice 看護学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。

参考文献

  • 1) 前田剛ほか. 頭部外傷: 外傷性頭蓋内血腫: 慢性硬膜下血腫. 脳神経外科学. 改訂12版. 太田富雄編. 京都, 金芳堂, 2016, 1918-29.