アブストラクト
| Title | 02 実際のせん妄ケアを知ろう! |
|---|---|
| Subtitle | 後輩・新人指導にそのまま使える "情報収集・報告時のポイント一覧" 付き 脳神経疾患患者さんのせん妄ケア, 転倒・転落対策, 排泄ケア 1章 せん妄ケア |
| Authors | 渡邊祐美, 小澤さおり |
| Authors (kana) | わたなべまさみ, おざわさおり |
| Organization | 医療法人社団愛友会三郷中央総合病院ICU主任 / 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師, 茨城西南医療センター病院ICU看護師主幹 / 脳卒中看護認定看護師 |
| Journal | ブレインナーシング |
| Volume | 37 |
| Number | 5 |
| Page | 620-732 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | メディカ出版 |
| Abstract | 「事例1 日時や場所がわからなくなった場合」 Aさん60歳代男性, 左中大脳動脈閉塞で入院しました. rt-PA静注療法と血栓回収療法後, GCS:E4, V5, M6, MMTは右上下肢4, 左上下肢5, 血圧は170/105mmHgと高く, 安静が必要なためベッド上安静の指示があります. 検温時に日時や場所についてたずねて見当識障害の有無を確認していました. 入院時には答えることができていましたが, 術後の夕方にかけて「ここは警察どこかだろう」「もうすぐ朝だ. 仕事に行かなくちゃ」という発言が聞かれるようになりました. 「ダメ対応 患者さんの間違いを指摘・修正するだけ」 せん妄の促進因子として「安静臥床」と「心理的ストレス」があります. 安静臥床は治療のために必要ですが, 心理的ストレスは看護師の工夫により軽減することができます. 患者さんから上記の訴えがあった場合, 「今は入院中なので仕事に行かなくていいんですよ」「違います. 今は夕方ですよ」と間違いを指摘・修正するだけの対応をしていませんか? |
| Practice | 看護学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 日本脳卒中学会 脳卒中医療向上・社会保険委員会 静注血栓溶解療法指針改訂部会. 静注血栓溶解(rt-PA) 療法適正治療指針 第三版. http://www.jsts.gr.jp/img/rt-PA03.pdf, (2021年5月閲覧).
- 2) 日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会編. "脳梗塞・TIA". 脳卒中治療ガイドライン2015. 東京, 協和企画, 2015, 54-81.
- 3) 佐伯京子. ケースでわかる! せん妄の症状が見られたときの対応の実際(6)こういう徴候があるとせん妄を起こしやすいケース せん妄のリスク管理. 脳の看護実践. 2016 (8・9), 67-73.
- 4) 日本集中治療医学会J-PAD ガイドライン作成委員会. 日本版・集中治療室における成人重症患者に対する痛み・不穏・せん妄管理のための臨床ガイドライン. 日集中医誌. 21(5), 2014, 539-79.
- 1) 厚生労働省. 身体拘束ゼロへの手引き. 2001.
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- 2) 笠原公靖. ケースでわかる! せん妄の症状が見られたときの対応の実際(4)ドレーン抜去しそうな患者のリスクアセスメント. 脳の看護実践. 2016(8・9), 51-9.
- 3) 谷正一. 慢性硬膜下血腫. ブレインナーシング. 28(4), 2012, 23-4
- 1) 軽部奈弥子. 急性脳機能障害としてのせん妄 予防と対応 失語・麻痺のある患者への対応. 脳の看護実践. 2016 (8・9), 24-9.
- 2) 長谷川真澄ほか. チームで取り組むせん妄ケア 予防からシステム作りまでDVD付き. 長谷川真澄ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2017, 152p
- 1) 日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン[追補2017]委員会編. "脳梗塞・TIA". 脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]. 東京, 協和企画, 2017, 127.
- 2) Devlin, JW. et al. Clinical Practice Guidelines for the Prevention and Management of Pain, Agitation/Sedation, Delirium, Immobility, and Sleep Disruption in Adult Patients in the ICU. Crit Care Med. 46(9), 2018, e825-73.
- 3) 長谷川真澄ほか. "せん妄ケアの基礎知識". チームで取り組むせん妄ケア 予防からシステム作りまで DVD付き. 長谷川真澄ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2017, 20-7.
- 4) 坂下竜也ほか. 過活動型せん妄を伴う急性期脳神経疾患患者に対する排泄行為への介入効果. 作業療法. 38(5), 2019, 524-31
- 1) 長谷川真澄ほか. "せん妄ケアの基礎知識". チームで取り組むせん妄ケア 予防からシステム作りまで DVD付き. 長谷川真澄ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2017, 20-7.
- 2) 坂爪一幸. "重度の左片麻痺があるのに左手足は動くという-病態失認とその対策". 脳卒中最前線. 第4版. 福井圀彦ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2009, 307-11.
- 3) 飯田祥ほか. "片麻痺患者のポジショニング・体位変換・移動動作・ADL介助". 脳卒中急性期における看護ケアとリハビリテーション完全ガイド. 曷川元編. 東京, 慧文社, 2015, 184-8.
- 1) 長谷川真澄ほか. "せん妄ケアの基礎知識". チームで取り組むせん妄ケア 予防からシステム作りまで DVD付き. 長谷川真澄ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2017, 20-7.
- 2) 舘山光子. "危機理論". 看護実践に活かす中範囲理論. 野川道子編. 東京, メヂカルフレンド社, 2010, 185-205.
- 3) Neel Burton 原著. "気分障害". 精神医学入門. 朝田隆監訳. 東京, 医学書院, 2015, 87-104.
- 4) Kenji, Tsuchiya. et al. Post-stroke depression inhibits improvement in activities of daily living in patients in a convalescent rehabilitation ward. J. Phys. Ther. Sci. 28, 2016, 2253-9.
- 5) 日本集中治療医学会J-PADガイドライン作成委員会. 日本版・集中治療室における成人重症患者に対する痛み・不穏・せん妄管理のための臨床ガイドライン. 日集中医誌. 21(5), 2014, 539-79.
- 1) 垣田寛人. "頚動脈狭窄症 術前, 術中, 術後管理". チーム力UP脳血管内治療. 吉村紳一編. 東京, メジカルビュー社, 2015, 209-11.
- 2) 長谷川真澄ほか. チームで取り組むせん妄ケア 予防からシステム作りまでDVD付き. 長谷川真澄ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2017, 152p.
