アブストラクト
| Title | (1) 髄膜腫 |
|---|---|
| Subtitle | 画像と患者さんの症状, ケアが結びつく! 脳画像で読み解く脳神経疾患 後輩指導にぴったりの超ビジュアルカタログ 2章 症例から読み解く脳の画像 2. 脳腫瘍 |
| Authors | 羽柴哲夫, 埜中正博 |
| Authors (kana) | はしばてつお, のなかまさひろ |
| Organization | 関西医科大学脳神経外科病院准教授, 同教授 |
| Journal | ブレインナーシング |
| Volume | 40 |
| Number | 5 |
| Page | 786-794 |
| Year/Month | 2024 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | メディカ出版 |
| Abstract | 「症例」「70歳代, 男性, Iさん」頭部打撲のため頭部CT検査を受けたところ, 偶発的に右錐体斜台部に腫瘤性病変を指摘されました. 歩きにくさの自覚もあり, 無症候性とはいえないと判断しましたが, 症状軽度のため経過観察の方針としました. しかし, 9カ月後の画像で増大傾向を示したので手術目的で入院となりました. 「こんな疾患」「錐体斜台部髄膜腫」画像所見から, 錐体斜台部髄膜腫と考えました. 髄膜腫は髄膜(正確にはくも膜表層細胞)から発生する脳実質外腫瘍です. 多くはWHO grade 1に分類される良性腫瘍ですが, 数%はgrade 2, 3に分類され, 増殖が速いです. 脳ドックや, Iさんのようにほかの目的で画像検査された際に, 偶発的に発見されることがあります. 錐体斜台部髄膜腫は脳幹や脳神経に近いため, 手術難易度が高くなります. Iさんのように無症状に近いものもありますが, 顔面の知覚障害(三叉神経障害), 複視(滑車神経障害や外転神経障害), 聴力低下(聴神経障害)などの各種脳神経症状や, ふらつき, 歩行障害といった脳幹圧迫症状がみられることがあります. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。


