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アブストラクト

Title 09 小脳の障害 運動失調
Subtitle 脳の障害理解は解剖が9割 患者さんを理解し, あすのケアに生かす 2章 障害のメカニズム
Authors 安田竜太
Authors (kana)
Organization 三重大学医学部附属病院脳神経外科 講師
Journal ブレインナーシング
Volume 41
Number 1
Page 101-109
Year/Month 2025 /
Article 報告
Publisher メディカ出版
Abstract 「症例」 40歳代, 男性. めまいを訴えて近医を受診. 経過観察していましたが, 3日後に意識障害をきたして大学病院へ救急搬送されました. 頭部CTでは左小脳に脳梗塞を認め, 急性水頭症も合併しており, 緊急で脳室ドレナージ術と減圧開頭術が施行されました. 術後は小脳失調を認め, 手術の1カ月後にリハビリテーション施設へ転院となりました. 脳梗塞の原因は心原性塞栓と判明し, 抗凝固療法が行われました. 「小脳の解剖学的特徴」 「小脳動脈とその血流支配」 小脳への血流は, おもに3本の小脳動脈によって供給されており, これらは頭側から順に上小脳動脈(SCA), 前下小脳動脈(AICA), 後下小脳動脈(PICA)とよばれます. SCAとAICAは脳底動脈から, PICAは椎骨動脈から, それぞれ分岐します. SCA, AICA, PICAは, それぞれ図5のような領域を支配しています. 各血管は互いに末梢で吻合して相補的な関係になっており, 閉塞してもよそから血流が補われやすくなっています(側副血行).
Practice 看護学
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。