アブストラクト
| Title | (1) 面会制限の倫理的葛藤からひも解く解決法としての家族の文脈的理解 |
|---|---|
| Subtitle | 第2特集 不安・不満に "寄り添う" 病院に 患者家族とよりよい関係を築く |
| Authors | 柳原清子*, 澤田紀子** |
| Authors (kana) | やなぎはらきよこ, さわだのりこ |
| Organization | *「渡辺式」家族看護研究会 代表, 長野県看護大学大学院 成人看護学分野 教授, **東京医科大学病院 家族支援専門看護師 |
| Journal | ナーシングビジネス |
| Volume | 16 |
| Number | 1 |
| Page | 34-38 |
| Year/Month | 2022 / 1 |
| Article | 報告 |
| Publisher | メディカ出版 |
| Abstract | 本稿では, 面会制限をめぐる医療者間および看護管理者の倫理的葛藤を取り上げ, その状況をアセスメントしながら行う倫理調整法を提案します. ここでは「渡辺式」意思決定/合意形成支援ワークシートを紹介します. 「面会制限がもたらす医療者・患者家族の葛藤」コロナ禍の面会制限は, 言うなれば患者と家族を "引き裂く" ことです. この強い措置が許されるのは, 病院組織とは「最大多数の最大幸福」を目指す場であり, 新型コロナウイルス感染症から病院(患者)の安全を守る責務を持つがゆえです. したがって感染制御の観点からの面会制限は当然の対応であり, そのことに対して社会的承認も得られています. 一方, 直接患者ケアを担う看護師にとって, とりわけ終末期ケアの現場では, 面会制限の是非が大きな葛藤を引き起こします. なぜなら患者と家族の間を "引き裂く" ということは, 終末期ケアの核心としてきた「大事な人と大事な時間をともに過ごす」ことの真逆だからです. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。
参考文献
- 1) 柳原清子ほか.渡辺式家族アセスメント/支援モデルによる困った場面課題解決シート.東京,医学書院,2012,106p.
- 2) J.W.ウォーデン著.鳴澤實監訳.グリーフカウンセリング:悲しみを癒すためのハンドブック.東京,川島書店,1993,243p.


