アブストラクト
Title | 看護記録の標準化が医療現場にもたらすもの |
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Subtitle | 第1特集 業務効率アップ & 患者ケア向上 看護記録の標準化でここまで変わる 総論 |
Authors | 岡田みずほ |
Authors (kana) | おかだみずほ |
Organization | 岩手県立大学看護学部 看護教育・管理学講座 教授 |
Journal | ナーシングビジネス |
Volume | 16 |
Number | 7 |
Page | 582-587 |
Year/Month | 2022 / 7 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 時代とともに変わりゆく医療現場において, 看護記録の標準化を進める意義とは何でしょうか. 看護技術の標準化がもたらす多職種協働への効果や, 管理者が担う役割などについて解説します. 「看護記録を取り巻く現状」看護職が行う多様な業務の中で最も時間を費やすのが「看護記録」といえるでしょう. その要因としては, 2年に一度行われる診療報酬改定にともなう加算実績を証明する文書の作成や, 医療安全上実践したケアの内容を証明するものなどが考えられます. また, 看護記録は実践した看護ケア内容の記録であることのみならず, 現在ではケアの受け手である患者(生活者)・家族にとっても, 協働する他職種にとっても重要かつ有用な記録となっています. そのような意味からも, さまざまな看護記録方式が考案され実装されているものの, 「看護記録業務」の効率化に資する看護記録のあり方にはまだ至っていないのが実情です. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。
参考文献
- 1) 岩井郁子ほか. 看護法務研究会編. 看護業務をめぐる法律相談. 名古屋, 新日本法規, 2011.
- 2) 日本看護協会. 看護記録に関する指針. https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/guideline/nursing_record.pdf
- 3) 井本寛子. すべての看護職に活用してほしい「看護記録に関する指針」. 看護. 70(14), 2018, 6-9.
- 4) 日本看護協会編. 日本看護協会看護業務基準集2007 年改訂版. 東京, 日本看護協会出版会, 2007, 120.
- 5) 厚生労働省. 電子カルテシステム等の普及状況の推移. https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000938782.pdf
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- 6) 瀬戸遼馬. 今求められている看護記録と今後の展望. 看護管理. 30(4), 2020, 324-329.
- 7) 日本看護協会. 看護記録および診療情報の取り扱いに関する指針. https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/10/dl/s1005-14h01.pdf
- 8) 日本看護協会. 看護記録に関する指針. 看護. 70(14), 2018, 82-107.
- 9) 岡田みずほ. 看護師の生産性を高めるICTの有効な活用方法とは. Nursing Business. 15(7), 2021, 38-43.
- 10) 岡田みずほ. 看護業務を可視化し, 課題解決の真の目的を明確化し, PDCAサイクルを回す. 看護管理. 31(12), 2021, 1094-1097.
- 11) 岡田みずほ. 看護記録の所要時間を可視化し看護計画立案方式を改善. 看護. 74(3), 2022, 71-73.