アブストラクト
Title | 6 患者の全身をみて予防につなげる! 術中の体温管理と術中・術後合併症予防 |
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Subtitle | 特集 新人さん応援! ゼロから学んで, ほめられオペナースになる! 宇宙一わかりやすい★ 手術看護ポイントノート【外回り編】 |
Authors | 米田弥里 |
Authors (kana) | |
Organization | 兵庫医科大学病院 10西病棟 看護主任 手術看護認定看護師 |
Journal | オペナーシング |
Volume | 38 |
Number | 5 |
Page | 469-479 |
Year/Month | 2023 / 5 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「1 全身管理 (体温管理, 輸液・輸血)」「体温管理」・体温は, 中枢温 (深部体温あるいは核心温) と末梢温 (外殻温) に分けられる. 正常なヒトの中枢温は37.0℃±0.2℃の狭い範囲でコントロールされ, 末梢温は31〜36℃くらいの間で変動する. ・周術期には体温を適切にモニターし, 中枢温を36℃以上に保つよう体温管理することが重要である. 「体温低下」・全身麻酔は, 自律性体温調節反応を抑制する. そのため, 術中は麻酔による熱産生の抑制, 熱の喪失, 体温調節機能の反応低下, 加温されていない輸液や輸血の投与によって36℃以下の低体温に陥りやすい傾向にある. ・麻酔による体温の変化は大きく3相に分けられる. ・麻酔導入後1〜2時間で, 中枢温は一気に0.5〜1.5℃低下する. 術前から積極的に保温・加温を行うことが大切である. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本麻酔科学会・周術期管理チーム委員会編. "体温測定" 周術期管理チームテキスト. 第4版. 日本麻酔科学会, 2020, 369.
- 2) 倉橋順子ほか. "体温管理". カラービジュアルで見てわかる! はじめての手術看護. 大阪, メディカ出版, 2009, 74.
- 3) 日本麻酔科学会, 日本輸血・細胞治療学会. 危機的出血への対応ガイドライン. http://anesth.or.jp/files/pdf/kikitekiGL2.pdf
- 4) 小澤聡貴. 体液・体温管理(プレウォーミングなど). オペナーシング. 34(5), 2019, 27.
- 5) 井谷基. "悪性高熱症の既往". 基礎疾患46の周術期看護. 廣瀬宗孝編著. 大阪, メディカ出版, 2020, 283-7. (オペナーシング2020年秋季増刊)
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- 6) 日本循環器学会ほか. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断, 治療, 予防に関するガイドライン(2017年改訂版). https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/09/
- 7) 日本麻酔科学会・周術期管理チーム委員会編. 周術期管理チームテキスト. 第4版. 日本麻酔科学会, 2020, 822p
- 8) 日本麻酔科学会. 悪性高熱症患者の管理に関するガイドライン2016. http://anesth.or.jp/files/pdf/guideline_akuseikounetsu.pdf
- 9) 日本化学療法学会, 日本外科感染症学会. 術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン. www.gekakansen.jp/file/antimicrobial-guideline.pdf