アブストラクト
Title | 08 体重増加不良 |
---|---|
Subtitle | 特集 新生児の生理と対応のポイント 生後すぐから1カ月健診まで 助産師・お母さんの悩みもスッキリ解決 《産後2週間・1カ月健診時の症状》 |
Authors | 山本正仁 |
Authors (kana) | やまもとまさひと |
Organization | 長浜赤十字病院新生児科 部長 |
Journal | ペリネイタルケア |
Volume | 39 |
Number | 4 |
Page | 381-384 |
Year/Month | 2020 / 4 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「発症のメカニズム」体重増加の程度には, 妊娠・分娩歴や出生時の状態, 栄養法や栄養摂取状況, 基礎疾患や合併症の有無, 育児環境や母体の問題など, さまざまな影響因子がある. 「1) 妊娠・分娩歴や出生時の状態」早産児かどうか, 出生時の体重, SGA(small for gestational age)児かAGA(appropriate for gestational age)児かによりその後の成長のパターンが異なるため, 板橋らの在胎期間別出生時体格標準値を参考に, 在胎週数相当の体格であるかどうかを確認する. また, 極低出生体重児やダウン症候群, その他の染色体異常症, 先天異常症候群の児では, 特徴的な成長のパターンを取ることがある. 「2) 栄養法や栄養摂取状況」一般的に母乳栄養児と人工栄養児とでは, 発育が異なることが知られている. 本稿の対象としている産後2週間から1カ月の間では, 人工栄養児に比べて母乳栄養児の方が体重増加は緩やかである. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 体重増加不良, 生理的体重減少, 母乳育児支援 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。
参考文献
- 1) 板橋家頭夫ほか. 新しい在胎期間別出生時体格標準値の導入について. 日本小児科学会雑誌. 114(8),2010,1271-93.
- 2) 川上義. "赤ちゃんの1日当たりの体重増加は何gが正常ですか?". Q&Aで学ぶお母さんと赤ちゃんの栄養. 『周産期医学』編集委員会編. 周産期医学42巻増刊. 東京, 東京医学社, 2012,163.
- 3) UNICEF/WHO. "母乳不足". UNICEF/WHO母乳育児支援ガイド. 橋本武夫監訳, 日本ラクテーション・コンサルタント協会訳. 東京, 医学書院, 2003,65.
- 4) 国際ラクテーション・コンサルタント協会(ILCA). 生後14日間の母乳育児援助・エビデンスに基づくガイドライン. 日本ラクテーション・コンサルタント協会訳. 札幌, 日本ラクテーション・コンサルタント協会, 2003,31p
- 5) Tanaka, H. et al. Growth of Japanese breastfed infants compared to national references and World Health Organization growth standards. Acta Paediatr. 102(7),2013,739-43.
残りの6件を表示する
- 6) 水野克己. "キーエイジ別乳児健診マニュアル:1カ月健診". お母さんがもっと元気になる乳児健診:健診を楽しくすすめるエビデンス&テクニック. 大阪, メディカ出版, 2015,93.
- 7) 水野克己. "栄養・消化器系の基礎と臨床". 新生児学入門. 第5版. 仁志田博司編. 東京, 医学書院, 2018,271.
- 8) 張尚美. "退院後のフォローアップ". 母乳育児支援スタンダード. 第2版. 日本ラクテーションコンサルト協会編. 東京, 医学書院, 2015,242.
- 9) 厚生労働省. 授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版). 2019. https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf[2020.2.7]
- 10) UNICEF/WHO. "母乳の分泌". 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド ベーシック・コース:「母乳育児成功のための10カ条」の実践. BFHI2009翻訳編集委員会訳. 東京, 医学書院, 2009,203.
- 11) 大矢公江. "赤ちゃんの観察とアセスメント". 母乳育児支援スタンダード. 第2版. 日本ラクテーションコンサルト協会編. 東京, 医学書院, 2015,180.