アブストラクト
Title | 02 リトドリンを長く使っても大丈夫? |
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Subtitle | 特集 切迫早産と早産 最新アップデート 助産師がいま押さえておくべき知識とケア 《いま知っておくべき編》 |
Authors | 中摩佑子, 大槻克文 |
Authors (kana) | なかまゆこ, おおつきかつふみ |
Organization | 昭和大学江東豊洲病院周産期センター, 産婦人科 教授 |
Journal | ペリネイタルケア |
Volume | 40 |
Number | 10 |
Page | 962-966 |
Year/Month | 2021 / 10 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「はじめに」β2刺激薬であるリトドリン塩酸塩は, わが国において最も使用される子宮収縮抑制薬である. しかし, リトドリン塩酸塩を数週間以上の長期にわたって使用しているのはわが国くらいであり, 欧米では第1選択として使用されることはなく, 使用されるとしてもステロイドの効果発現を待つ48時間に限られている. 米国では主として硫酸マグネシウム, ヨーロッパではオキシトシン受容体拮抗薬とCaブロッカーが使用されている. 2013年10月には, ヨーロッパの28カ国が加盟するEU(欧州連合)の欧州医薬品庁(EMA)が, 妊婦や胎児に悪影響を与えるとしてリトドリン塩酸塩の産科適応の使用制限を決定し, 経口剤(錠剤)は承認が取り消され, 2015年には世界保健機関(WHO)からもトコライシス(子宮収縮抑制)全体に関しての勧告が出された. これらを受けてわが国でも, リトドリン塩酸塩の使用方法について見直す傾向が出てきている. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 切迫早産, リトドリン塩酸塩, 長期投与 |
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