アブストラクト
Title | 02 高次脳機能障害 |
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Subtitle | 特集 症例から学ぶデキる先輩のテクニック 回復期リハ病棟のパパッと看護計画 |
Authors | 佐藤佐緒里 |
Authors (kana) | さとうさおり |
Organization | 医療法人社団脳健会 仙台リハビリテーション病院 回復期リハビリテーション病棟, 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 |
Journal | リハビリナース |
Volume | 14 |
Number | 4 |
Page | 344-352 |
Year/Month | 2021 / |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「CASE 2 Bさん, 61歳 男性」 「疾患」右視床出血 「障害」左片麻痺(Brs II-II-II), 感覚障害, 左上下肢筋緊張亢進, 左半側空間無視(以下, 左USN), 注意障害, 構音障害 「既往歴」18年前に交通事故で骨盤骨折. 6年前から労作性狭心症による抗血小板薬2剤を内服中. また, 高血圧症で内服中. 「現病歴」起床時から頭痛と左半身の脱力を感じながら出勤し, 職場で左麻痺と構音障害を指摘され, 救急搬送された. 検査で右視床出血と診断されて入院し, 保存療法で経過観察. その後, 出血量の増大はなく, 内服による血圧コントロールも安定している. 左上下肢の麻痺と感覚障害の残存と軽度の構音障害があるが, 日常会話での聞き取りは可能でコミュニケーションは図れている. そのほかに左USN, 動作性急などの高次脳機能障害があり, ナースコールを押さずに自分で行動してしまい, 2回の転倒歴がある. 危険予測が困難な状態のため, 麻痺側を何度もぶつけ, 皮下出血が複数箇所にみられる. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) Bisiach, E. et al. Unawareness of disease of following lesions of the right hemisphere:anosognosia for hemiplegia and anosognosia for hemianopia. Neuropsychologia. 24(4),1986,471-82.
- 2) 漆畑里美. 「個別性のある看護」に関する概念分析. 日本看護技術学会誌. 8(3),2009,74-83.
- 3) 石合純夫. "無視症候群・外界と身体の処理に関わる空間性障害". 高次脳機能障害学. 第2版. 東京, 医歯薬出版, 2012,151-92.
- 4) 太田久晶. "無視症候群のリハビリテーション". 高次脳機能のリハビリテーション. Ver.3. 武田克彦ほか編. 東京, 医歯薬出版, 2018,210-9.