アブストラクト
Title | 5. 髄内釘法の適応と実際 |
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Subtitle | FEATURE 上腕骨近位端骨折の治療 若手医師のための手術のポイント 手術手技 |
Authors | 守屋秀一 |
Authors (kana) | |
Organization | 順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科助教 |
Journal | 整形外科サージカルテクニック |
Volume | 8 |
Number | 3 |
Page | 292-300 |
Year/Month | 2018 / |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「はじめに」われわれは, 上腕骨近位端骨折に対する髄内釘固定法は低侵襲で生体力学的にも優れた骨接合術であると考え, 第一選択として加療を行ってきた. そのなかで腱板切開や骨頭頂部からの髄内釘挿入という的確な手術手技が求められるとともに内固定材料である髄内釘の選択も重要な要素の1つと考えている. ARISTO Proximal Humeral Nail(日本エム・ディ・エム社)はこれまでの髄内釘をより改良した内固定材料として開発された. 本稿ではまずARISTOの特徴を紹介したうえで手術の流れと注意点について紹介する. もちろん, 上腕骨骨折に対しては髄内釘だけですべて対応可能ではないため他の手術法は他稿を参照されたい. 「ARISTOの特徴」ARISTOは日本人の上腕骨の3DCTデータに基づいて作製されている. ARISTOの最大の特徴は近位部横止めスクリューでの固定に対するコンセプトであり, 最大6本(P1〜P3:大結節固定スクリュー, P4〜5:打ち上げスクリュー, APスクリュー)が挿入可能となっている. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 山田美津子. 高齢者上腕骨頭の領域別強度の検討:骨接合術のためのポイント. J MIOS. 70,2014,2-8.
- 2) Gunther CM. et al. Straight proximal humeral nails are surrounded by more bone stock in comparison to bent nails in an experimental cadaveric study. Patient Saf Surg. 2014,8,18. doi: 10. 1186/1754-9493-8-18.
- 3) Mittlmeier TW. et al. Stabilization of proximal humeral fractures with an angular and sliding stable antegrade locking nail. J Bone Joint Surg Am. 2003,85,Suppl 4,136-46.
- 4) 最上敦彦. 上腕骨近位部骨折に対する髄内釘固定法. 第50回JABO 研修会ハンドアウト.
- 5) 井上尚美. Polarus nail による治療. J MIOS. 70,2014,35-46.
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- 6) 最上敦彦. T2 PHNによる治療. J MIOS. 70,2014,55-64.