アブストラクト
Title | 1 大腿骨骨幹部骨折・転子下骨折における整復と髄内釘挿入手技のポイント |
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Subtitle | FEATURE 大腿骨骨幹部骨折 明日から役立つ治療のポイント [整復テクニック・内固定へのタイミング] |
Authors | 上野宜功 |
Authors (kana) | |
Organization | 鹿児島市立病院整形外科科長 |
Journal | 整形外科サージカルテクニック |
Volume | 10 |
Number | 5 |
Page | 522-530 |
Year/Month | 2020 / |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「はじめに」大腿骨転子下骨折は小転子から5cm以内に骨折線を認めるものと定義され, 受傷原因として高齢者の脆弱性骨折や若年者の高エネルギー外傷, また最近ではビスホスホネート製剤による非定型骨折などが挙げられる. 大腿骨骨幹部骨折も同様に高齢者の脆弱性骨折や若年者の高エネルギー外傷に多く発症する. 大腿骨転子下骨折, 骨幹部骨折に対しては手術侵襲, 力学的強度の面から現在は髄内釘が第一選択となる場合が多い. 本稿では大腿骨髄内釘挿入の手術手技の中でも最も重要であると思われる整復手技とエントリーポイントの作製について述べる. 転子下領域と骨幹部領域ではそれぞれの解剖学的特徴による転位の特性, それに伴う整復操作, エントリーポイント作製が異なるためそれぞれについて説明する. 「大腿骨骨幹部骨折の特徴」大腿骨は近位に腸腰筋, 中殿筋, 骨幹部に内転筋群, 遠位に腓腹筋, 膝窩筋などが付着しており骨幹部骨折では近位は内転屈曲, 遠位は屈曲短縮していることが多い. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) Adams JD. et al. Femoral Shaft fractures. Rockwood and Green's fractures in Adults. Vol.2. 9th ed. Philadelphia, Lippincott Williams & Wilkins, 2019, 2364.
- 2) Krettek C. et al. Intraoperative controls of axes, rotation and length in femoral and tibial fractures. Injury. 29, 1998, C29-39.
- 3) Yoon RS. et al. Subtrochanteric femur fractures. Rock-wood and Green's fractures in Adults. Vol.2. 9th ed. Philadelphia, Lippincott Williams & Wilkins, 2019, 2321-3.
- 4) Prasarn ML. et al. The effect of entry point on malalign-ment and iatrogenic fracture with the Synthes lateral en-try femoral nail. J Orthop Trauma. 24(4), 2010, 224-9.
- 5) 鈴木卓ほか. 大腿骨転子骨折下髄内釘固定後の遺残変形に関する検討. 骨折. 37(2), 2015, 410-3.