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アブストラクト

Title 7. 重度脛骨骨幹部骨折の治療戦略 コンパートメント症候群, 開放骨折
Subtitle FEATURE 脛骨骨幹部骨折の手術治療 基本を知って臨む [ベーシック]
Authors 前川尚宜
Authors (kana)
Organization 奈良県立医科大学 高度救命救急センター 准教授
Journal 整形外科サージカルテクニック
Volume 14
Number 1
Page 57-64
Year/Month 2024 /
Article 報告
Publisher メディカ出版
Abstract 「コンパートメント症候群」筋膜に囲まれたコンパートメント内の組織内圧上昇による微小循環障害に伴い発生する筋・神経の障害である. 筋体の壊死は6〜8時間で不可逆な状態となることから早期に対応しなければ著しい機能障害につながる. 外傷だけでなく駆血帯を使用した手術の後や阻血などさまざまな要因で起こるとされている. 外傷では脛骨骨幹部骨折の2.7〜15.6%に合併するともいわれるが開放骨折だから(筋膜が裂けているから)といって起こらないわけではなく開放骨折でも起こり得るということは忘れてはならない. 筋群が不可逆的な状態となれば下肢機能は著しく障害され, 再建は困難を極める. 何より早期に診断し, 速やかに処置を行う必要がある. 「1. 臨床症状」症状としては, 5P〔Pulselessness(脈拍消失, 減弱), Pallor(蒼白), Pain(疼痛), Paresthesia(感覚異常), Paralysis(麻痺)〕であるといわれるが, 5Pすべてを認めた時点では手遅れである.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,749円(税込) です。