アブストラクト
Title | 第9回 慢性骨髄炎・感染性偽関節に対する治療 |
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Subtitle | SHORT LECTURE 整形外科の感染制御 CLAP(iMAP・iSAP)の知識と実践 |
Authors | 新倉隆宏 |
Authors (kana) | |
Organization | 兵庫県立西宮病院 整形外科部長・診療科長 |
Journal | 整形外科サージカルテクニック |
Volume | 14 |
Number | 2 |
Page | 245-252 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「はじめに」慢性骨髄炎および感染性偽関節は慢性化した骨感染症であり, その治療は一筋縄ではいかない. まず, 治療のゴールとして寛解(remission)を目指すのか, 抑制(suppression)を目指すのかを患者個々に考えなければならない. 筆者は可能な限りは寛解を目指している. 特に生産年齢層, 青壮年の患者の場合, 一生抗菌薬を内服し続けて抑制していくというのは患者への負担が大きいからである. 一方で患者が高齢者の場合, 寛解を目指して複数回手術を行う, 長期間の入院治療を行うのは得られるメリットが少なく, デメリットのほうが多いこともある. 例えば戦前から大腿骨や脛骨に慢性骨髄炎を患っているが, 50年も慢性骨髄炎とうまく共存し, その脚で今も元気に歩いているという患者がいる. こういった患者が慢性骨髄炎の急性転化で急に排膿が増えた, 痛みが出てきた, 腫脹してきたということで困って受診することがある. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 新倉隆宏ほか. 慢性骨髄炎, 感染性偽関節に対するCLAPの応用. Orthopaedics. 35(8), 2022, 61-71.
- 2) 新倉隆宏ほか. 巨大骨欠損の再建 Masquelet法. 臨床整形外科. 58(6), 2023, 787-97.
- 3) Struijs PA. et al. Infected nonunion of the long bones. J Orthop Trauma. 2007, 21(7), 507-11.
- 4) Motsitsi NS. Management of infected nonunion of long bones: the last decade(1996-2006). Injury. 39(2), 2008, 155-60.
- 5) 善家雄吉ほか. CLAPの構築方法 体内での挙動 屍体を使った実験からどうやって構築するか? Orthopaedics. 35(8), 2022, 23-32.