Title	9 大腿骨頚部骨折
Subtitle	きほんの特集 ここまで知っておけば超安心! 股関節の重要疾患 早わかり図鑑 疾患
Authors	齋藤広樹
Authors (kana)	さいとうひろき
Organization	北里大学医学部整形外科
Journal	整形外科看護
Volume	29
Number	4
Page	347-352
Year/Month	2024 / 4
Article	報告
Publisher	メディカ出版
Abstract	「どんな疾患?」股関節は体幹を支える巨大な球関節であり, 骨盤 (寛骨) と大腿骨をつなぐ関節です. 骨盤側は寛骨臼, 大腿骨側は頭側から大腿骨頭, 頚部, 転子部で構成されています. 股関節は関節包という袋に包まれているため, 外骨膜が存在しません. 外骨膜は折れた骨が癒合する際に重要な役割を果たすため, 大腿骨頚部骨折は非常に癒合しにくいという特徴があります. また, 骨頭部分は大部分が回旋動脈で栄養されています. 頚部骨折を起こしたときにこの動脈が損傷を受けると, 骨癒合しても遅発性に骨頭が壊死してしまうことがあります. 「受傷起点と症状」大腿骨頚部骨折の多くは転倒など比較的軽微な外力で起こり, 高齢女性に好発します. 高齢者が転倒後に股関節の激痛で動けなくなった場合や立ち上がれなくなった場合は, 大腿骨近位部骨折 (大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折) を疑います. しかし, まれに骨折部のずれが少ないと歩行可能な大腿骨頚部骨折の症例も存在するため, 注意が必要です.
Practice	看護学
Keywords

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