アブストラクト
| Title | 最終回 第6回 上腕骨顆上骨折 |
|---|---|
| Subtitle | 連載 子どもの整形外科の治療とケア |
| Authors | 横山弓夏, 大庭真俊 |
| Authors (kana) | よこやまゆみか, おおばまさとし |
| Organization | 神奈川県立こども医療センター整形外科, 同 医長 |
| Journal | 整形外科看護 |
| Volume | 29 |
| Number | 4 |
| Page | 380-383 |
| Year/Month | 2024 / 4 |
| Article | 報告 |
| Publisher | メディカ出版 |
| Abstract | 「上腕骨顆上骨折とは」上腕骨顆上骨折は5〜10歳の小児に多くみられる骨折で, とくに小児の肘の骨折のなかでは50〜60%と最多を占めます. 子どもが手をついて転んだ後から肘に強い痛みが生じた場合などに, この骨折が疑われます. 「原因と症状」受傷の原因は90%以上が転倒や転落です. 鉄棒, 雲梯, 滑り台などの遊具から落ちたり, 時には跳び箱の着地に失敗したりして受傷することもあります. 肘をまっすぐに伸ばした状態で手をついて骨折した場合を伸展型骨折, 肘を曲げた状態で強打して骨折した場合を屈曲型骨折とよびます. ほとんどは伸展型ですが, これは小児の上腕骨顆上部が強い力が集中すると折れやすい形状をしているためです. 症状としては, 肘の周囲に強い痛みや腫れがあるため, 肘を動かすことができません. 骨折した部分で骨が大きくずれると, 肘が変形しているのが目で見てもわかります. 「検査・診断」診断は診察と単純X線 (レントゲン) 検査で行います. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 玉井和哉. "骨折・脱臼". 標準整形外科学. 第12版. 東京都. 医学書院. 2014, 829-32.
- 2) 井上博. "肘関節周辺骨折・脱臼". 小児四肢骨折治療の実際. 改訂第2版. 東京都, 金原出版, 2001, 57-84.
- 3) 一般社団法人日本骨折治療学会. 小児上腕骨顆上骨折. https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip30.html (2023年12月閲覧)
- 4) Skaggs DL, et al. "Supracondylar fractures of the distal humerus". Rockwood and Wilkins' Fractures in Children. Seventh Edition. Philadelphia. Lippincott Williams & Wilkins. 2009, 487-527.

