アブストラクト
Title | 3 頚椎症性脊髄症 |
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Subtitle | きほんの特集 ここまで知っておけば超安心! 頚椎術後の症状とケア 代表的な疾患 |
Authors | 金山完哲 |
Authors (kana) | かなやまさだあき |
Organization | JCHO大阪病院 整形外科 医長 |
Journal | 整形外科看護 |
Volume | 29 |
Number | 5 |
Page | 416-419 |
Year/Month | 2024 / 5 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「頚椎症性脊髄症とは」 頚椎症性脊髄症は, 加齢性変化によって頚部の脊柱管が狭くなり, そのなかにある脊髄が圧迫され, 進行すると四肢の運動麻痺や感覚障害を引き起こす疾患です. 脊柱管とは, 椎体と椎弓で囲まれた空間のことで, 脊髄はこのなかに保護されています. 発症の原因は大きく2つに分けられ, 安静時にも存在する静的因子と首の動作時に出現する動的因子があります. 「・静的因子」 静的因子には, 頚椎の加齢性変化によって頚椎の椎間板(椎体と椎体の間のクッション)がつぶれて脊柱管のほうへ膨らむことや, 椎体の骨棘(骨のとげ)ができて脊柱管が狭くなることが原因として挙げられます. また, 発育性脊柱管狭窄といって, もともと脊柱管の前後径が狭い人が存在します. 一般的に, 脊柱管の前後径が12mm以下は発育性脊柱管狭窄と定義されています. 日本人などのアジア人は欧米人より脊柱管の前後径が狭い人が多く, 頚椎症性脊髄症を発症しやすいと考えられています. |
Practice | 看護学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 小林洋. "頚椎症性脊髄症". 今日の整形外科治療指針. 第8版. 土屋弘行ほか編. 東京, 医学書院, 2021,633-5.
- 2) 岩崎幹季. "頚部脊髄症(頚髄症)". 脊椎脊髄病学. 第3版. 東京, 金原出版, 2022,159-87.