アブストラクト
Title | 1 食道の内科疾患 |
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Subtitle | 特集 教科書では教えてくれない 消化器内科疾患のイラスト病態生理 |
Authors | 若槻俊之 |
Authors (kana) | |
Organization | 独立行政法人 国立病院機構 岡山医療センター 消化器内科 |
Journal | 消化器ナーシング |
Volume | 29 |
Number | 1 |
Page | 6-11 |
Year/Month | 2024 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「食道がん」「病態解説」●疾患の原因・リスク:飲酒と喫煙が重要な発生要因. 飲酒により摂取されたアルコールは, その後分解され発がん性のあるアセトアルデヒドとなる. 発がん性物質に繰り返しさらされることで, 食道がんが発生すると考えられている. 喫煙(タバコ), コーヒー, チーズなどにもアセトアルデヒドは含まれている ●症状:初期は無症状, その後"しみる"感じから, 最後は"詰まる"感じや体重減少をきたしてくる ●確定診断法:内視鏡下に組織を採取し(生検), 病理学的な確定診断を行う ●治療:内視鏡治療, 外科手術, 放射線治療, 化学療法などがあり, 病期に応じて単独もしくは組み合わせた治療を行う ●予後:早い段階でみつかった場合, 5年生存率は75%以上であるが, 遠隔転移をきたした状況だと5年生存率は約20%にとどまる ●教科書では教えてくれないハナシ:アルコールを飲むと顔が赤くなる人が習慣的に飲酒した場合, 食道がんのリスクは通常の人の3〜19倍!! |
Practice | 看護学 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本食道学会編. 臨床・病理 食道癌取り扱い規約. 第12版. 東京, 金原出版, 2022.
- 2) 日本食道学会編. 食道癌診療ガイドライン2022年版. 第5版. 東京. 金原出版, 2022.
- 3) 楠本侑弘. 上部消化管疾患. 消化器ナーシング. 27(3), 2022, 214-23.
- 4) 坊岡英祐ほか. 「食道癌診療ガイドライン」の概要. 臨床消化器内科. 37(9), 2022, 1248-54.
- 5) 古江康明ほか. 食道癌の危険因子. 臨床消化器内科. 37(9), 2022, 1269-73.
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- 1) 小原勝俊ほか. "食道・胃静脈瘤内視鏡治療ガイドライン". 消化器内視鏡ガイドライン. 第3版. 日本消化器内視鏡学会監修. 東京, 医学書院, 2006, 215-33.
- 2) 小原勝俊. EVL/EIS(内視鏡静脈瘤結紮術/内視鏡的静脈瘤硬化療法). 消化器ナーシング. 28(3), 2023, 262-9.
- 3) 問端輔ほか. EIS(内視鏡的硬化療法)/EVL(内視鏡静脈瘤結紮術). 消化器ナーシング. 26(7), 2021, 606-7.
- 4) 久保川賢. 食道・胃静脈瘤の診断と血行動態を考慮した内視鏡治療. 日本消化器内視鏡学会雑誌. 65(8), 2023, 1354-63.
- 5) 和栗暢生ほか. 食道静脈瘤. 臨床消化器内科. 37(9), 2022, 1242-50.
- 1) 楠本侑弘. 上部消化管疾患. 消化器ナーシング. 27(3), 2022, 214-23.
- 2) 若槻俊之ほか. "Mallory-Weiss症候群". 胃と腸アトラスI上部消化管. 第2版. 八尾恒良監修. 「胃と腸」編集委員会編. 東京, 医学書院, 2014, 129.
- 3) 日本消化器がん検診学会委員会報告. 2019年度胃がん検診偶発症アンケート調査報告. 日本消化器癌検診学会雑誌. 61(1), 2023, 102-19.
- 4) 片岡陽佑ほか. マロリーワイス症候群. 臨床消化器内科. 37(9), 2022, 1233-6.