アブストラクト
Title | 2 心不全の病態生理 |
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Subtitle | 特集 糖尿病患者の心不全を防ぐ! 疾患と治療のキホンと療養指導のコツ 1 心不全の基礎知識 |
Authors | 伊波秀, 豊田茂, 井上晃男 |
Authors (kana) | いなみしゅう, とよだしげる, いのうえてるお |
Organization | 獨協医科大学病院 心臓・血管内科/循環器内科 講師, 獨協医科大学病院 心臓・血管内科/循環器内科 准教授, 獨協医科大学病院 心臓・血管内科/循環器内科 教授 |
Journal | 糖尿病ケア |
Volume | 18 |
Number | 3 |
Page | 208-210 |
Year/Month | 2021 / 3 |
Article | 報告 |
Publisher | メディカ出版 |
Abstract | 「日本循環器学会による一般向け心不全の定義」日本循環器学会は, 一般向けに「心不全とは, 心臓が悪いために, 息切れやむくみが起こり, だんだん悪くなり, 生命を縮める病気」と定義しています. 図1のように心不全が増悪をくり返すと, 次第に身体機能が低下し死に至ります. 医療従事者だけでなく, 患者にも心不全とはどういうものか理解してもらうことが重要です. 「心不全の病態」心機能障害は「前方障害」と「後方障害」に大別されます. 左心の前方障害は全身に十分な血液が拍出されず, 組織が低灌流状態となり, さまざまな臓器障害をひき起こします(心原性ショック). 左心の後方障害は左心房圧が上昇することによって肺毛細血管圧が上昇し, 呼吸困難などの症状が出現します(左心不全症状). 後方障害がさらに進行すると, 肺動脈圧が上昇し, 右心不全を合併します(両心不全). 右心の機能障害も同様で, 右心の後方障害は右心房圧が上昇することによって体静脈系がうっ滞し, 頸静脈怒張や, 浮腫や胸水貯留などの症状が現れます(右心不全症状). |
Practice | 看護学 |
Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,199円(税込) です。
参考文献
- 1) 日本循環器学会/日本心不全学会.急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).(https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf).
- 2) Nohria, A. et al. Clinical assessment identifies hemodynamic profiles that predict outcomes in patients admitted with heart failure. J. Am. Coll. Cardiol.41(10),2003,1797-804.