アブストラクト
| Title | 4 腸回転異常症 (中腸軸捻転) |
|---|---|
| Subtitle | 特集 NEO Speciality 早期発見! 搬送・紹介のタイミングもわかる 新生児の外科疾患10 |
| Authors | 神山雅史 |
| Authors (kana) | かみやままさふみ |
| Organization | 大阪大学大学院医学系研究科外科学講座小児成育外科学講師 |
| Journal | with NEO |
| Volume | 34 |
| Number | 2 |
| Page | 274-277 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | メディカ出版 |
| Abstract | 「腸回転異常症とは?」・中腸(上腸間膜動脈に支配される十二指腸から横行結腸の口側約3分の2まで)は, 胎生期(胎生約10週)に回転しながら腹腔内に還納し, 後腹膜へ固定される. 腸回転異常症(中腸軸捻転)は, この過程での発生学的異常によって起こる先天性疾患である. ・この回転異常は, 十二指腸・空腸ループと回腸・結腸ループの2つに分けて考えると把握しやすいが, 重要なのは十二指腸と回盲部の位置関係である. なぜなら, 両者が近接する病型では中腸軸捻転を合併しやすいからである. ・腸閉塞症状は, 十二指腸の壁外性狭窄の程度や中腸軸捻転の合併の有無によるが, 新生児期の腸閉塞を呈する疾患の中でも重要なものの一つであり, 中腸軸捻転を伴う場合は将来の腸管不全の回避のためにも緊急手術を含めた迅速な対応が必要となる. ・日本小児外科学会学術・先進医療検討委員会が行ったアンケート調査によると, 2013年に集計した新生児外科症例3,753例中, 腸回転異常症は121例であった. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 和佐勝史. "腸回転異常症". 系統小児外科学. 改訂第3版. 福澤正洋ほか編著. 大阪, 永井書店, 2013, 509-13.
- 2) 日本小児外科学会学術・先進医療検討委員会. わが国の新生児外科の現状:2013年新生児外科全国集計. 日本小児外科学会雑誌. 51(7), 2015, 1234-45.
- 3) 鈴木則夫. "腸回転異常". 周産期医学必修知識. 第7版. 周産期医学41巻増刊号. 東京, 東京医学社, 2011, 698-701.
- 4) 西川正則. "新生児外科疾患の画像診断". 最新:新生児外科学. 東京, ぱーそん書房, 2019, 26-35.
- 5) 奥山宏臣ほか. 腹腔鏡下腸回転異常症手術. 小児外科. 45(8), 2013, 859-63.
