Abstract |
「はじめに」本稿では, 神経調節補助換気(neurally adjusted ventilatory assist;NAVA)と, NICUで汎用されるほかの代表的な呼吸モードである同調式間欠的強制換気(synchronized intermittent mandatory ventilation;SIMV)と高頻度振動換気(high frequency oscillatory ventilation;HFOV)の比較を行う. SIMVは児の自発呼吸に対して, 設定した呼吸回数分だけ同期して換気を行うモードであり, SIMVに圧支持換気(pressure support ventilation;PSV)を加えたSIMV+PSVでは, SIMVで設定した呼吸回数以上の自発呼吸に対しては, PSVのサポートを付加する. HFOVは, 高頻度の振動で換気を行い, 平均気道内圧(mean airway pressure;MAP)と振幅圧を独立して設定できることが特徴である. 十分に肺を広げた状態で小さな1回換気量(tidal volume;Vt)で換気を行うことで, 強力な酸素化・換気効果と肺保護作用が期待されるモードである. |