アブストラクト
Title | 29席 ゲーム依存の回復における発達障害の看護の有効性に関する事例研究 発達障害の診断で入院したゲーム依存傾向のある患者への看護 |
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Subtitle | 第48回日本精神科看護学術集会 第6群 |
Authors | 高田奈々香, 青山岳史, 梅澤一郎, 山崎友寛 |
Authors (kana) | |
Organization | 新潟県立精神医療センター |
Journal | 日本精神科看護学術集会誌 |
Volume | 66 |
Number | 1 |
Page | 74-75 |
Year/Month | 2023 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本精神科看護協会 |
Abstract | 「はじめに」2019年にWHOがゲーム障害を疾病と認定し, 疾病の診断基準は示されたが, ゲーム障害に対する治療・看護はいまだ確立されていない. B病院の児童青年期病棟では, 入院患児の8割が発達障害であり, 加えてゲームに関する問題で入院に至っている事例が増加している. C病棟に入院中のゲーム依存傾向のある患児には, 主診断である発達障害の看護をB病院の看護基準にもとづき実践している. ゲーム依存に対しての看護を意識的に提供しているわけではないが, 退院後にゲーム依存の悪化による再入院はほとんどない. これは, 発達障害の看護介入が, ゲーム依存の回復にも有効であることを示唆していると考えた. 本研究では, 学習理論などにもとづき, 発達障害に対する看護実践がゲーム依存の回復にどのように有効であったのかを検討し, ゲーム障害に対する看護を構築していくうえでの一助とする. |
Practice | 看護学 |
Keywords | ゲーム依存, 発達障害, 学習理論 |
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参考文献
- 1) 中山秀紀, 樋口進 : ゲーム障害の治療, 医学のあゆみ, 271(6), p587-590, 2019.
- 2) A.Bandura : Self-efficacy-The ex-er-cise of control, W.H. Freeman& Co, 1997.
- 3) 江本リナ : 自己効力感の概念分析, 日本看護科学会誌, 20(2), p39-45, 2000.
- 4) 三原聡子 : ゲーム障害の認知行動療法, 医学のあゆみ, 271, p591-596, 2019.
- 5) S.Y.Lee, H.K.Lee, H.Choo : Typology of Internet gaming disorder and its clinical implications, Psychiatry and clinical neurosciences, 71(7), p479-491, 2017.