アブストラクト
Title | 157席 精神科における音楽の可能性 BGMをデイルームにて流した影響 |
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Subtitle | 第48回日本精神科看護学術集会 第32群 |
Authors | 中村凌也, 宮本愛子 |
Authors (kana) | |
Organization | 特定医療法人楠会楠メンタルホスピタル |
Journal | 日本精神科看護学術集会誌 |
Volume | 66 |
Number | 1 |
Page | 328-329 |
Year/Month | 2023 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本精神科看護協会 |
Abstract | 「はじめに」音楽は, 趣味として聴く以外にも店や公共機関など, 日常生活のなかで意識せずとも耳にすることは多い. それらは, 行動や精神状態に対して影響を与えていることが一般的に知られている. しかし, 病院内で治療やリラックスを目的として音楽を聴く機会は作業療法やレクリエーション時と限定的であり, さほどはないのが現状である. 先行研究では「抑鬱・不安が特性的に高い人にとって安静時に音楽を聞くことは, ネガティブ感情を低減させる効果がある」と意識的な音楽聴取の有用性が明らかにされている. しかし, さまざまな疾患の患者が混在する精神科の慢性期閉鎖病棟のなかで, 常時聴こえてくる治療的な環境としての音楽については研究が進んでいない. 本研究では, 実際に病棟でクラシック音楽 (以下, BGM) を流し, 音楽のもつ効果について検証したため報告する. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 音楽, 精神症状, 頓服薬 |
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参考文献
- 1) 大山摩希子, 藤野英輝 : 音楽聴取後のネガティブ感情の変化についての研究, 関西福祉大学紀要, 22, p17-24, 2019.
- 2) 田川秦他 : クラシック音楽とロック音楽の相違による心理的ストレス反応と細胞性免疫能変化, 長崎大学医学部保健学科紀要, 15(1), p89-94, 2002.
- 3) 足達義則 : 刺激の種類によるリラックス度の変化, 国際生命情報科学会誌, 29(1), p82-86, 2011.
- 4) 栗野理恵子 : 音楽聴取による受容的経験に関する研究概観と今後の展望, 愛知淑徳大学論集 心理学部編, 8, p39-51, 2018.