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アブストラクト

Title 急性期川崎病の治療
Subtitle 特集 川崎病 - 最近の進歩 - 川崎病の病態と治療
Authors 菅沼栄介*
Authors (kana)
Organization *埼玉県立小児医療センター感染免疫・アレルギー科科長
Journal カレントテラピー
Volume 42
Number 4
Page 290-295
Year/Month 2024 / 4
Article 報告
Publisher ライフメディコム
Abstract 「abstract」川崎病に対する標準的治療は, 免疫グロブリン静注療法(IVIG)単回投与とアスピリン経口投与の2本柱であり, 遅くとも第7病日までに治療を開始することが望ましい. また, IVIG不応予測スコアの高リスク例には, 初期治療でプレドニゾロン(PSL), もしくはシクロスポリンA(CsA)を併用することで冠動脈瘤(CAA)合併率の低下が期待される. 約2割前後で見られるIVIG不応例に対してはIVIG追加投与のほか, PSL, メチルプレドニゾロンパルス療法, CsA, インフリキシマブ, 血漿交換を単独または併用で投与することで可及的速やかな解熱を目指す. 急性期川崎病の治療における最大の目的は, CAAを防ぐことである. そのためには病理学的に冠動脈の拡張がはじまる前の第9病日までに治療が奏効し, 炎症の鎮静化を目指す必要がある. 治療不応例を的確に見極め, タイミングを逃さず追加治療に踏み込むことが, 冠動脈後遺症を回避するためのポイントである.
Practice 医学総合
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に913円(税込) です。

参考文献

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