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アブストラクト

Title テニス肘に対するリハビリテーション
Subtitle 特集 / 種目別スポーツ リハビリテーション診療 - 医師の考え方・セラピストのアプローチ - テニス
Authors 大森みかよ*
Authors (kana) おおもりみかよ
Organization *聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター, 参事・作業療法士
Journal MB Medical Rehabilitation
Volume
Number 269
Page 137-144
Year/Month 2021 / 12
Article 報告
Publisher 全日本病院出版会
Abstract 「Abstract」テニスにおける上肢障害のうち, 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)は最もよく遭遇する疾患である. 上腕骨外側上顆炎は, 短橈側手根伸筋(以下, ECRB)腱の付着部症が主体であるが, 難治例においては, 腕橈関節の滑膜ひだ障害および変形性関節症に至る難治化プロセスを理解する必要がある. 発症および難治化の病態と成因に見合ったリハビリテーションの目標は, 反復するECRB腱付着部への牽引ストレスの軽減, ECRBを含めた前腕伸筋群の筋の柔軟性や筋出力などの筋機能の向上, 腕橈関節のマルアライメントの是正, 全身調整やグリップの変更を含むテニス復帰に向けての準備と調整である. 具体的には, ストレッチングや筋力トレーニングなどの局所の治療だけでなく, 下肢, 体幹, 肩甲帯, 肩関節等の調整や日常での手の使用方法など, 生活全般にわたるリハビリテーションであり, これらの自己管理を徹底することで再発を予防することが重要である.
Practice 医療技術
Keywords 上腕骨外側上顆炎(lateral epicondylitis), テニス肘(tennis elbow), リハビリテーション(rehabilitation), 静的ストレッチング(static stretching), 筋力トレーニング(muscle strength training)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

  • 1) 大西和友:テニスにおける肩肘障害. 臨スポーツ医, 35(12):1280-1287,2018.
  • 2) 原田幹生ほか:テニスにおける手関節肘関節障害. 臨スポーツ医, 35(12):1288-1293,2018.
  • 3) 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会, 上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン策定委員会(編):上腕骨外側上顆炎の自然経過(疫学). 上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2019, pp.9-10, 南江堂, 2019.
  • 4) 新井 猛:テニス肘難治化の病態としての滑膜ひだ. 臨整外, 50(4):333-337,2018.
  • 5) 田中雅尋:テニス選手の上腕骨外側・内側上顆炎に対する治療の実際. MB Orthop, 28(9):41-48,2018.
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