アブストラクト
| Title | 脆弱性骨折後の骨折をどのように防ぐか - リハビリテーション治療の重要性 - |
|---|---|
| Subtitle | 特集 / 「骨」から考えるリハビリテーション診療 - 骨粗鬆症・脆弱性骨折 - |
| Authors | 高野義隆*1, 山本智章*2, 星野美和*3, 中川マユミ*4, 石山優子*5 |
| Authors (kana) | たかのよしたか |
| Organization | *1新潟リハビリテーション病院リハビリテーション部, 部長, *2新潟リハビリテーション病院, 院長, *3地域連携室, *4看護部, *5栄養科 |
| Journal | MB Medical Rehabilitation |
| Volume | |
| Number | 270 |
| Page | 34-43 |
| Year/Month | 2022 / 1 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 全日本病院出版会 |
| Abstract | 「Abstract」脆弱性骨折は高齢者の生活機能を大幅に低下させ, 生命予後の悪化をもたらす重大な疾患である. 一度, 脆弱性骨折を経験した患者の二次骨折リスクは非常に高いため, 骨折治療を受けた患者に対し, 再骨折を防ぐ介入をすることは極めて重要である. 近年, 病院やクリニックで実施されている骨折リエゾンサービス (fracture liaison services ; FLS) では, 多職種協働の再骨折予防サポートチームが設置されている. FLSの目的は, 脆弱性骨折患者に対する骨粗鬆症治療開始率および治療継続率を上げるとともに, リハビリテーションの視点に基づいた転倒予防の実践により, 二次骨折を防ぎ骨折の連鎖を断つことである. 二次骨折予防のための取り組みでは, 多職種がそれぞれの専門性を活かして骨折リスクを評価し, ポイントを絞った介入をすることが重要である. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | 脆弱性骨折 (fragility fracture), 骨折リエゾンサービス (fracture liaison services ; FLS), 二次骨折予防 (prevention of secondary fractures), 多職種連携 (interprofessional collaboration) |
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参考文献
- 1) 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会・大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン策定委員会(編):大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン2021(改訂第3版), 南江堂, 2021.
- 2) 萩野 浩:骨粗鬆症リエゾンサービスの現状と課題. 整・災外, 62:1565-1677,2019.
- 3) 山本智章:Fracture Liaison Services(FLS)クリニカルスタンダードの概要, 整・災外, 62:1609-1612,2019.
- 4) 山本智章ほか:大腿骨近位部骨折患者における3年間の骨折リエゾンサービスの結果から見える意義と課題. 日本骨粗鬆症学会誌, 5:670-686,2019.
- 5) 北湯口 純ほか:地域在住高齢者の身体活動および座位行動と転倒発生との関連:1年間の前向きコホート研究. 運動疫学研究, 18(1):1-14,2016.
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- 6) 飯島勝矢:さらなる健康長寿社会への挑戦. フレイル予防・対策:基礎研究から臨床そして地域へ, pp.9-15, 公益財団法人長寿科学振興財団, 2021.
- 7) Robinovitch SN, et al:Video capture of the cir-cumstances of falls in elderly people residing in long-term care:an observational study. Lancet, 381(9860):47-54,2013.
- 8) 池添冬芽:筋トレの生理学-筋委縮と筋肥大. 臨床リハ, 29(2):123-130,2020.
- 9) 一般社団法人日本リハビリテーション栄養学会:リハ栄養診療ガイドライン. 2020.
