アブストラクト
| Title | 加齢に伴う皮膚の変化 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 / リハビリテーション現場で知っておきたい高齢者の皮膚トラブル対応の知識 |
| Authors | 茂木精一郎* |
| Authors (kana) | もてぎせいいちろう |
| Organization | *群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学, 教授 |
| Journal | MB Medical Rehabilitation |
| Volume | |
| Number | 271 |
| Page | 1-7 |
| Year/Month | 2022 / 2 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 全日本病院出版会 |
| Abstract | 「Abstract」皮膚は外界からの様々な刺激から保護・防御する大切な臓器であるが, 加齢に伴って, 構造変化, 機能低下が生じてしまうために様々な刺激によってダメージを受けやすくなる. ダメージを受けて老化した皮膚は内出血斑 (紫斑) , 皮膚損傷 (スキン-テア) , 皮膚潰瘍 (褥瘡) を生じる. 皮膚の老化には生理的な老化と光 (紫外線) による老化 (光老化) がある. 皮膚は老化によって発汗が低下するために乾燥し, バリア機能が低下する. 皮膚はすべての層で菲薄化し, 血管量も低下する. 真皮内の膠原線維や弾性線維の減少, 変性によってシワが生じる. 知覚機能, 免疫機能, 創傷治癒能力も低下する. 栄養低下によって筋萎縮, 骨突出が生じ, 褥瘡の原因となる. これら高齢者の特徴を踏まえ, 皮膚損傷の予防・治療のため適切なケアを計画的に行っていくことが重要である. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | 加齢 (aging), 皮膚 (skin), 皮膚損傷 (skin injury), スキン-テア (skin tear), 褥瘡 (pressure ulcer) |
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参考文献
- 1) 小林祐太, Sultana Razia:皮膚の加齢変化. 基礎老化研究, 32:15-19, 2008.
- 2) 石川 治:皮膚科医からのアンチアイジング・アドバイス. Modern Physician, 26:571-574, 2006.
- 3) 種井良二:高齢者の皮膚の特徴. 皮膚病診療, 30(増):18-23, 2008.
- 4) 安部正敏:たった20項目で学べる褥瘡ケア. pp.18-27, 学研, 2014.
