アブストラクト
| Title | 自重関連褥瘡とMDRPUとは |
|---|---|
| Subtitle | 特集 / リハビリテーション現場で知っておきたい高齢者の皮膚トラブル対応の知識 |
| Authors | 石澤美保子*1, 西林直子*2 |
| Authors (kana) | いしざわみほこ |
| Organization | *1奈良県立医科大学医学部看護学科, 教授, *2同大学附属病院看護部, 主任 |
| Journal | MB Medical Rehabilitation |
| Volume | |
| Number | 271 |
| Page | 34-39 |
| Year/Month | 2022 / 2 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 全日本病院出版会 |
| Abstract | 「Abstract」褥瘡とは圧迫が原因の創傷であるが, 寝返りが打てなくなったなどの患者に発生しやすい従来の褥瘡を「自重関連褥瘡」とし, 同じ圧迫が原因の創傷ではあるが, 医療機器等の圧迫による創傷を「医療関連機器圧迫創傷 (medical device related pressure ulcer ; MDRPU) と区別するようになっている. 区別はしているが, MDRPUは褥瘡の範疇と定義されている. 2016年には日本褥瘡学会からMDRPUのベストプラクティスが刊行された. 同じ褥瘡であっても両者には, 発生要因や管理方法が異なる部分も多いことから, しっかりとした知識が必要である. MDRPUが自重関連褥瘡と最も異なる点は, 機器装着 (もしくは接触) による圧迫がなければ発生しないことから, いかに圧迫を回避するかが重要である. しかしながら, 同じ医療関連機器を装着したとしても, すべての対象者に発生するものではないことから, 多職種で予防に取り組み, リスクアセスメントしながら早期に発見することが必要となる. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | 褥瘡 (pressure injury), 自重関連褥瘡 (self load related pressure ulcer), 医療関連機器圧迫創傷 (medical device related pressure ulcer ; MDRPU) |
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参考文献
- 1) 須釜淳子ほか:平成18(2006)年度日本褥瘡学会実態調査委員会報告1 療養場所別褥瘡有病率, 褥瘡の部位・重症度(深さ). 日褥会誌, 10(2):153-161, 2008.
- 2) 竹田利明ほか:第2回(平成21(2009)年度) 日本褥瘡学会実態調査委員会報告1 療養場所別褥瘡有病率, 褥瘡の部位・重症度(深さ). 日褥会誌, 13(4):625-632, 2011.
- 3) 竹田利明ほか:第3回(平成24(2012)年度) 日本褥瘡学会実態調査委員会報告1 療養場所別褥瘡有病率, 褥瘡の部位・重症度(深さ). 日褥会誌, 17(1):58-68. 2015.
- 4) 須釜淳子ほか:第3回(平成24(2012)年度) 日本褥瘡学会実態調査委員会報告1 療養場所別医療関連機器圧迫創傷の有病率, 褥瘡の部位・重症度(深さ). 日褥会誌, 17(2):141-158, 2015.
- 5) 紺家千津子ほか:第4回(平成28(2016)年度) 日本褥瘡学会実態調査委員会報告1 療養場所別自重関連褥瘡と医療関連機器圧迫創傷を併せた「褥瘡」の有病率, 有病者の特徴, 部位・重症度. 日褥会誌, 20(4):423-445, 2018.
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- 6) 一般社団法人日本褥瘡学会(編集):ベストプラクティス医療関連機器圧迫創傷の予防と管理, 照林社, 2016.
- 7) 孟 真ほか:圧迫療法と圧迫圧. 静脈学, 27(1):45-51, 2016.
- 8) 一般社団法人日本褥瘡学会(編集):改定DESIGN-R(R)2020コンセンサス・ドキュメント, 照林社, 2020.
- 9) 内藤亜由美ほか:スキントラブルケアパーフェクトガイド改訂第2版, 学研メディカル秀潤社, 2019.
