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アブストラクト

Title 片麻痺に関わる解剖と脳血管障害の画像所見
Subtitle 特集 / 脳血管障害の片麻痺患者へのリハビリテーション治療マニュアル
Authors 植木美乃*
Authors (kana) うえきよしの
Organization *名古屋市立大学リハビリテーション医学分野, 教授
Journal MB Medical Rehabilitation
Volume
Number 282
Page 1-7
Year/Month 2022 / 12
Article 報告
Publisher 全日本病院出版会
Abstract 「Abstract」片麻痺は脳卒中全体の症状として最も多く, その病態理解はリハビリテーションを施行していく上で非常に重要である. 脳の機能は部位ごとに異なるため, 脳の機能局在を事前に把握し, CT, MRIと症状を比較しどの部位が障害されているかを判断する. 片麻痺に関わる解剖における最も重要な経路として錐体路が挙げられ, 前頭葉の一次運動野(Betz細胞)から起始し, 放線冠, 内包後脚, 中脳大脳脚を経て, 大部分(75〜90%)は延髄下部で対側に交叉(錐体交叉)する. さらに, 脳血管の支配領域を頭に入れ, 血管の支配領域を知ることで, 障害された血管や脳領域を推定することが可能である. これらの神経経路や脳血管解剖知識に基づき, 神経診察やCT/MRI画像所見と合わせて錐体路のどの部分が障害され片麻痺が出現しているかを理解できると同時に, リハビリテーションにおける治療戦略や運動機能予後予測にもつながる.
Practice 医療技術
Keywords 錐体路(corticospinal tract), 脳血管(cerebrovascular), CT(computed tomography), MRI(magnetic resonance imaging)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

  • 1) 星 拓, 北川一夫 : 病型別に見た初発神経症状の頻度. 小林祥泰(編), 脳卒中データバンク, 30-31, 中山書店, 2005.
  • 2) 松村 明, 阿武 泉 : 若葉マークの画像解剖学第2版, メジカルビュー, 2014.