アブストラクト
| Title | 脳卒中後のリスク管理 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 / 脳心血管病 予防と治療戦略 |
| Authors | 池之内初*1, 遠藤薫*2 |
| Authors (kana) | いけのうちはじめ |
| Organization | *1仙台市立病院脳神経内科, 医員, *2同, 部長 |
| Journal | MB Medical Rehabilitation |
| Volume | |
| Number | 285 |
| Page | 18-25 |
| Year/Month | 2023 / 3 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 全日本病院出版会 |
| Abstract | [Abstract] 脳卒中を発症すると, 麻痺・失語症・嚥下障害などの神経障害が生じ, 多くの症例が回復期リハビリテーション治療を必要とする. 脳卒中再発予防のためには, 抗血栓療法と同様に動脈硬化リスク因子の管理が重要である. 回復期リハビリテーション病院では身体機能の回復に伴い活動量が増え, 体重増加, 栄養状態の変化, 血圧変動などが生じやすい一方, リハビリテーション治療が十分に進まずに回復が乏しく, 嚥下障害やサルコペニアの悪化をきたす症例もある. したがって患者の状態に合わせた調整継続が必要となる. 脳卒中発症後に介入すべきリスク因子としては, (1)高血圧症, (2)糖尿病, (3)脂質異常症, (4)肥満・メタボリックシンドローム, (5)慢性腎臓病, (6)飲酒, (7)喫煙など, 包括的に動脈硬化リスク因子への介入が必要となる. 本稿では脳卒中治療ガイドライン2021などを中心に, 脳卒中後の患者におけるリスク因子の概要と, 具体的なコントロール目標値を提示する. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | 脳卒中 (stroke), 出血性脳卒中 (hemorrhagic stroke), 虚血性脳卒中 (ischemic stroke) |
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参考文献
- 1) 脳心血管病協議会:脳心血管病予防に関する包括的リスク管理チャート2019について. 日内会誌, 108(5):1024-1069, 2019.
- 2) Hata J. et al: J Neurol Neurosurg Psychiatry, 76(3):368-372, 2005.
- 3) 日本脳卒中協会:脳卒中予防十か条. [http://www.jsa-web.org/citizen/85.html]
- 4) 日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2019, ライフサイエンス出版, 2019.
- 5) 日本脳卒中学会:脳卒中治療ガイドライン2021, 2021.
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- 6) Yamaguchi H, et al: Impaired perfusion modifies the relationship between blood pressure and stroke risk in major cerebral artery disease. J Neurol Neurosurg Psychiatry, 84(11):1226-1232, 2013.
- 7) Kario K, et al: Stroke prognosis and abnormal nocturnal blood pressure falls in older hypertensives. Hypertension, 38(4):852-857, 2001.
- 8) 日本老年医学会・日本糖尿病学会 編・著:高齢者糖尿病診療ガイドライン2017, 南江堂, 2017.
- 9) 日本腎臓学会:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018, 東京医学社, 2018.
