アブストラクト
| Title | 手関節周囲神経へのアプローチ |
|---|---|
| Subtitle | 特集 : 上肢の手術進入路の手引き I. 上肢神経損傷に対するアプローチ |
| Authors | 射場浩介*1, 齋藤憲*2 |
| Authors (kana) | いばこうすけ |
| Organization | *1札幌医科大学医学部整形外科学教室, 准教授, *2札幌医科大学医学部整形外科学教室, 助教 |
| Journal | MB Orthopaedics |
| Volume | 34 |
| Number | 5 |
| Page | 26-32 |
| Year/Month | 2021 / 5 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 全日本病院出版会 |
| Abstract | [Abstract] 手関節周囲神経へのアプローチでは, 手根管症候群やGuyon管症候群のように神経の展開自体が手術目的である場合と, 骨・関節や腱など神経以外の組織を展開する際の神経温存が目的の場合がある. 前者は筋枝や知覚枝の分岐部位や走行, 破格の存在などの正しい知識と, 知覚や運動麻痺などの臨床所見に基づいた神経の展開が必要となる. 後者は展開する手術野における神経と神経以外の組織についての正しい解剖知識が重要である. さらに, 手術野では正中神経手掌枝, 尺骨神経背側知覚枝, 橈骨神経浅枝などの知覚枝が浅層を走行する場合が多く, これらの神経を確認して手術野の展開を進めることが必要と考える. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords | 手根管症候群 (carpal tunnel syndrome), Guyon管症候群 (ulnal tunnel syndrome), 正中神経 (median nerve), 尺骨神経 (ulnar nerve), 橈骨神経 (radial nerve) |
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参考文献
- 1) 長野 昭編 : 整形外科手術のための解剖学. メジカルビュー社, 2000.
- 2) Schuenke M, et al : THIEME Atlas of Anat-omy-General Anatomy and Musculoskeletal System-. Ross LM, editors. Thieme, 2006.
- 3) Panchal AP, et al : The Clinical Application of Kaplan's Cardinal Line as a Surface Marker for the Superficial Palmar Arch. Hand. 5 : 155-159, 2010.
- 4) 末永直樹ほか : 指神経損傷に対する神経移植術ドナー神経として用いた後骨間神経と腓腹神経の比較. 日本マイクロサージャリー学会誌. 16 : 21-24, 2003.
- 5) 稲垣弘進ほか : 手関節背側部痛に対する後骨間神経のdenervation. 日手会誌. 15 : 644-647, 1999.
