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アブストラクト

Title 形成外科からみた綺麗になる縫合のコツ
Subtitle 特集 : 糸と結び - 整形外科的縫合マニュアル -
Authors 松村一*
Authors (kana) まつむらはじめ
Organization *東京医科大学形成外科学分野, 教授
Journal MB Orthopaedics
Volume 34
Number 9
Page 26-31
Year/Month 2021 / 9
Article 報告
Publisher 全日本病院出版会
Abstract 「Abstract」患者が納得するような手術瘢痕を得ることは, 患者の満足度を考えると, 手術の成功のうえで大きな要素である. そのためには, まず, 手術創が合併症なしになるべく早期の一次創閉鎖を得ることである. そのためには, 創に緊張がかからず, 解剖学的な層が連続するように縫合がされること, 縫合される創縁の血流が十分保たれるような縫合方法をすること, そして, 術中・術後に細菌の暴露を最小限にコントロールすることが必要である. 手術瘢痕に, 日常生活動作で緊張がかかると, 肥厚性瘢痕を生じやすい. そのためには, 皮膚割線に平行な皮膚切開が求められる. しかしながら, 手術手技によっては, 理想的な皮膚切開の向きを選択できない場合もある. そのような場合でも, ハート型の運針による適切な真皮縫合を行い, 創部にかかる緊張を最小限にすること, 術後に手術瘢痕を覆うようなテープ固定を行うことで, 瘢痕の肥厚を抑えることが重要である.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 真皮縫合(dermal suture), 抗張力(tensile strength), 創縁血流(blood supplied edge), 長期吸収性縫合糸(slowly absorbable suture)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

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