~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 靱帯 (1) : 内側側副靱帯損傷の診断と治療
Subtitle 特集 : 膝窩部・膝内側部痛の診療 - すぐに役立つQ&A -
Authors 高原康弘*1, 中島裕貴*2
Authors (kana) たかはらやすひろ
Organization *1日本鋼管福山病院整形外科, 部長, *2産業医科大学若松病院 整形外科
Journal MB Orthopaedics
Volume 35
Number 1
Page 53-60
Year/Month 2022 / 1
Article 報告
Publisher 全日本病院出版会
Abstract 「Abstract」内側側副靱帯(medial collateral ligament:MCL)損傷は比較的頻度の高い損傷で, 膝への外反力が加わり受傷する. MCL損傷は基本的に保存療法でその予後は良好であるが, 膝関節における最も重要な支持機構であり, 不安定性が残った場合の影響は大きい. 手術適応については, その損傷程度の判定が重要でストレス撮影において膝30°屈曲位, 伸展位とも著明な外反不安定性があり, エンドポイントがない症例となる. 通常, 前十字靱帯損傷との合併においては, 基本的にMCL損に対して保存療法を行うが, grade 3の中に内側不安定性が残存する症例もあり, 修復術やsuture tapeを用いた補強術も考慮する. 交通外傷や転落などの高エネルギー外傷においては特に注意が必要となる. Grade 3のMCL損傷において, 関節内に損傷したMCLが反転して挟まっている症例や大きな裂離骨片を伴う症例, 脛骨側での完全な裂離損傷は絶対的な手術適応となる. 手術方法については, 新鮮損傷においては観血的または鏡視下にアンカーを用いた修復術を行うが, suture tapeを用いた補強術を追加しても良い. 陳旧例には自家腱を用いた再建術の適応となる.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 内側側副靱帯損傷(MCL injury), ストレス撮影(stress X ray), スーチャーアンカー(suture anchor), 補強術(internal bracing)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。

参考文献

残りの15件を表示する