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アブストラクト

Title 凍結肩 (肩関節周囲炎)
Subtitle 特集 : 運動器の痛みに対する薬の上手な使いかた II. 疾患別
Authors 今井晋二*
Authors (kana)
Organization *滋賀医科大学整形外科学講座, 教授/同大学附属病院, 副院長
Journal MB Orthopaedics
Volume 37
Number 10
Page 126-131
Year/Month 2024 / 10
Article 報告
Publisher 全日本病院出版会
Abstract 「Abstract」 基本的には保存的加療の対象となり, 炎症期であるfreezing phaseは注射などによる除痛中心の病気である. 最も強い痛みを伴う病期であり, 睡眠時に痛みが起こり, 睡眠障害を招く可能性がある. この時期では安静に心がけ, 投薬で痛みを和らげる. 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を主に用い, 痛みの訴えが強い炎症期をいかに早期に克服するかが重要だが, 注射のほかにステロイドの内服が有効であることがある. 発症して比較的早期にステロイドの関節注射を行うことで除痛・可動域の改善が期待でき, 病期が短縮することができる. 拘縮が主症状であるfrozen phaseでは理学療法が推奨される. 拘縮期以降は理学療法を行い症状の改善を期待するが, 理学療法単独ではあまり効果がなく, 何らかの治療と組み合わせることで効果があることが多い. 関節が動きやすくなる回復期では患者自身では一定方向に可動域制限を残すことが多いので理学療法士による運動療法が望ましい.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 凍結肩(frozen shoulder), 癒着性関節包炎(adhesive capsulitis), 肩関節周囲炎(shoulder periarthritis), マニピュレーション(manipulation)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に968円(税込) です。