アブストラクト
Title | 新鮮アキレス腱損傷の治療方針 保存療法 vs 手術療法 |
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Subtitle | 特集 : アキレス腱損傷 - 最近の治療スタンダード - |
Authors | 安田稔人* |
Authors (kana) | |
Organization | *大阪医科薬科大学看護学部, 教授 |
Journal | MB Orthopaedics |
Volume | 37 |
Number | 11 |
Page | 1-5 |
Year/Month | 2024 / 10 |
Article | 報告 |
Publisher | 全日本病院出版会 |
Abstract | 「Abstract」 新鮮アキレス腱断裂に対する保存療法は手術療法に比較して再断裂率が高いと報告されてきたが, 早期運動療法の導入より, 保存療法の再断裂率が低下し, その臨床成績も手術療法と差がないことから, 保存療法が標準的な治療方法になりつつある. 我々は保存療法の際は過度の腱延長を回避するために一定期間の外固定と免荷を行っている. 一方, 手術療法は力学強度の強い縫合方法が開発され, スポーツ選手に対しては, 早期復帰を目指して手術療法が選択されることも多い. しかし, 手術をすればスポーツ復帰が早くなるというエビデンスはない. アキレス腱断裂の治療中や治療後は, 画像により腱長を計測し, 腱延長を評価することも重要である. 手術をしても腱延長は起こるため, 今後は腱延長量と治療方法や臨床成績の関係を明らかにしていく必要がある. 近年の術後早期荷重や早期可動域訓練を考慮すると, 早期の修復腱の力学強度を上げるために多血小板血漿などのバイオロジクス治療も期待される. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | アキレス腱断裂(Achilles tendon rupture), 保存療法(non-operative treatment), 手術療法(operative treatment), 腱延長(tendon lengthening), 多血小板血漿(platelet-rich plasma) |
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