アブストラクト
Title | 全脊柱の撮影方法と読影ポイント |
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Subtitle | 特集 : 整形外科医に必要な画像読影と撮影テクニック I. 単純X線像 |
Authors | 渡辺航太* |
Authors (kana) | |
Organization | *慶應義塾大学医学部整形外科学教室, 准教授 |
Journal | MB Orthopaedics |
Volume | 32 |
Number | 12 |
Page | 68-72 |
Year/Month | 2019 / 12 |
Article | 報告 |
Publisher | 全日本病院出版会 |
Abstract | 「Abstract」全脊椎撮影は, 以前は脊柱側弯症の評価だけに用いられていたが, 頚椎, 胸椎, 腰椎の配列はお互いに影響を及ぼしているため, 近年ではすべての脊椎疾患の基本撮影となっている. 全脊椎撮影は, 通常, 正側の2方向を撮影するが, 脊柱側弯症ではさらに, 臥位側屈撮影や牽引撮影によりカーブの可撓性を評価する. 冠状面で評価するパラメーターにはカーブの大きさを表すコブ角だけでなく, 肩バランス, 骨盤の傾き, そして脊柱全体の冠状面バランスがある. 矢状面の評価では, 上位胸椎後弯, 胸椎後弯, 胸腰椎後弯, 腰椎前弯などの角度を評価するが. 特にpelvic incidence, sacral slope, pelvic tiltなどの骨盤パラメーターは脊柱矢状面アライメントを規定するパラメーターとして非常に重要である. 体幹の矢状面バランスの不良は疼痛の原因になり, 生活習慣に障害を引き起こす可能性が高いと考えられている. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | 全脊柱バランス, global balance, コブ角, cobb angle, 骨盤パラメーター, pelvic parameter |
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