Title	高ナトリウム血症
Subtitle	特集 水・電解質を科学する 【水・電解質異常の病態と治療】
Authors	荒谷紗絵**,***, 酒井行直**
Authors (kana)
Organization	**日本医科大学付属病院 腎臓内科, ***東京大学医科学研究所 癌・細胞増殖部門 癌防御シグナル分野
Journal	腎と透析
Volume	90
Number	5
Page	866-872
Year/Month	2021 / 5
Article	報告
Publisher	東京医学社
Abstract	「はじめに」高Na血症は, 外来および入院いずれにおいてもよく遭遇する電解質異常で, 血清Na濃度>145mEq/Lで定義される. 高Na血症に至る機序としてNa過剰そのものが原因のこともあるが, "Na" の過剰よりも "水 (自由水)" 不足が病態の本質である. 本稿では, 高Na血症の発症機序, 診断適切な治療法について病態生理とともに概説する. 「I 血清Na濃度と浸透圧」血清Na濃度は血漿浸透圧の重要な構成要素であり, 水バランスによって厳密にコントロールされている. 血漿浸透圧は, Na以外にもグルコース (Glu), 尿素窒素 (BUN) で形成される. 血漿浸透圧 (Posm) =2×血清[Na+]+[Glu]/18+BUN/2.8 =275〜290mOsm/kg [Na+]=137〜143mEq/L (2×血清[Na+]=274〜286) [Glu]=60〜100mg/dL([Glu]/18=3〜6) BUN=10〜20mg/dL(BUN/2.8≒3.5〜7) ⇔ 血漿浸透圧≒2×血清[Na+]
Practice	臨床医学：内科系
Keywords	高ナトリウム血症, 自由水, 高浸透圧, ADH

• 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献