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アブストラクト

Title 低カリウム血症
Subtitle 特集 水・電解質を科学する 【水・電解質異常の病態と治療】
Authors 飯野靖彦**
Authors (kana)
Organization **日本医科大学名誉教授 / 医療法人社団やよい会理事長 / あだち江北メディカルクリニック名誉院長
Journal 腎と透析
Volume 90
Number 5
Page 873-881
Year/Month 2021 / 5
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」低カリウム (K) 血症は頻度の高い電解質異常である. 症状を現わさないこともあり, 疑いがあったら直ちに血液検査でチェックする. Kは主として細胞内に存在し, 細胞外液には少ない. したがって, 血清K濃度が低下するには相当量のK喪失が起こっている可能性がある. 血清K濃度が1mEq/L低下すると100〜400mEq以上の欠乏, 2mEq/L低下すると400mEq以上の欠乏があると考える. 「I 低K血症の原因と病態」低K血症の原因は表1に示すように, 摂取量の低下, 細胞内への移動, 消化管からの喪失, 尿中への喪失, などが原因となる. 細胞内への移動では体内K量は変わらないので病態が是正されれば元に戻る. それに対して, 消化管や尿中への喪失は病態を改善するとともにKを補正する必要がある. 最も頻度が高い原因は, 消化管からの喪失 (下痢, 下剤, 嘔吐) と利尿薬である.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords aldosteronism, RTA, Bartter syndrome, Gitelman syndrome, Liddle syndrome, diuretics, diarrhea, vomiting
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,243円(税込) です。

参考文献

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