アブストラクト
Title | 7. 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 |
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Subtitle | 腎疾患の診断と治療 最前線 II 各論1◆糸球体疾患 (診断と治療) |
Authors | 山田宗治*, 尾田高志* |
Authors (kana) | |
Organization | *東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科・血液浄化療法室 |
Journal | 腎と透析 |
Volume | 97 |
Number | 増刊 |
Page | 98-104 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「1 はじめに」溶連菌感染後急性糸球体腎炎(post streptococcal acute glomerulonephritis: PSAGN)は, A群β溶血性連鎖球菌(group A β-hemolytic streptococci: GAS)感染ののちに一定の潜伏期を経て発症する主に小児が罹患する疾患で, 一般的には5〜12歳に好発する. 最近では上記好発年齢のほか, 特に糖尿病, アルコール依存症や悪性疾患を併存している高齢者では発症リスクが上昇し注意すべきとされる. 世界的な感染症に対する早期の適切な医療介入や水道水のフッ素化などの衛生環境改善によって, PSAGNの発生率は大きく減少してきた. ほとんどの患者, 特に小児の予後は良好である. しかしながら, 一部の患者, 特に成人例では長期予後は必ずしも良好ではなく, 発症から10年後以降に高血圧, 蛋白尿の持続, 腎機能障害を有する率が非発症者よりも高くなる. さらに近年では, 小児期におけるPSAGNの既往は成人期のCKD発症のリスク因子となりうることが報告されている. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | 溶連菌感染後急性糸球体腎炎 (post-streptococcal acute glomerulonephritis: PSAGN), A群β溶血性連鎖球菌 (group A β-hemolytic streptococci: GAS), NAPlr (nephritis-associated plasmin receptor), 抗factor B抗体 |
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