アブストラクト
Title | 9. 尿膜管疾患 |
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Subtitle | 腎疾患の診断と治療 最前線 VI 各論5◆泌尿器疾患 (診断と治療) |
Authors | 矢西正明*, 木下秀文* |
Authors (kana) | |
Organization | *関西医科大学腎泌尿器外科学講座 |
Journal | 腎と透析 |
Volume | 97 |
Number | 増刊 |
Page | 453-456 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「1 はじめに」尿膜管は, 胎生期に膀胱頂部と臍部をつなぐ管腔で, 出生後は自然閉鎖して正中臍索となる. しかし, 出生後も退縮せずに尿膜管が開存すると尿膜管遺残となる. 開存の部位により尿膜管開存, 尿膜管洞, 尿膜管嚢胞, 尿膜管憩室の4つに分類される. 最も頻度が高い尿膜管遺残部位は尿膜管洞で, 思春期から若年期になってから, 臍部の感染による排膿を契機に診断に至ることが多く, 一般的に尿膜管膿瘍として診断される. 一方, 尿膜管遺残部位に稀ではあるが, 尿膜管癌が発生することがある. 「2 臨床症状」尿膜管遺残のみでは通常無症状であるが, 感染を合併することで尿膜管膿瘍となると, 臍部からの排膿, 腹痛, 発熱などを呈する. 若年者に好発する. 尿膜管癌の場合も, 発生部位が膀胱外でかつ腹膜外のため, 初期は無症状で進行期になって発見されることが多い. 腫瘍の進展に伴い, 血尿や下腹部痛, 膀胱刺激症状による排尿時痛や頻尿などの排尿症状が出現する. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | 尿膜管疾患, 尿膜管膿瘍, 尿膜管癌, 腹腔鏡手術 |
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